東松島市議会 > 2022-06-14 >
06月14日-一般質問-04号

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  1. 東松島市議会 2022-06-14
    06月14日-一般質問-04号


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    最終取得日: 2023-04-17
    令和 4年  6月定例会(第2回)令和4年 第2回東松島市議会定例会会議録(第4号)                                          令和4年6月14日(火曜日)                                                 出席議員(17名)    1番  千 葉 修 一            2番  齋 藤   徹    3番  井 出 方 明            4番  手代木 せつ子    5番  浅 野 直 美            6番  土 井 光 正    7番  石 森 晃 寿            8番  櫻 井 政 文    9番  小 野 幸 男           10番  五野井 敏 夫   11番  阿 部 としゑ           12番  長谷川   博   13番  小 野 惠 章           14番  阿 部 秀 太   15番  大 橋 博 之           16番  滝   健 一   18番  阿 部 勝 德                                                 欠席議員(1名)   17番  熊 谷 昌 崇                                                 説明のために出席した者   《市 長 部 局》      市         長    渥  美     巖      副    市    長    小  山     修      総   務  部   長    髙  橋  義  則      復 興 政 策 部 長    八  木  哲  也      市 民 生 活 部 長    八  木  繁  一      保 健 福 祉 部 長    佐 々 木  寿  晴      兼 社 会 福 祉事務所長      建   設  部   長    小  野  尚  志      産   業  部   長    山  縣     健      会  計  管  理  者    藤  田  英  俊      総 務 部 総 務 課 長    勝  又  啓  普      総 務 部 財 政 課 長    片  倉  義  和      総 務 部 防 災 課 長    奥  田  和  朗      総務部防災課危機管理監    村  松  幸  雄      復興政策部復興政策課長    大  久  政  信      市民生活部市民生活課長    藤  田  栄  治      市 民 生 活 部税務課長    佐  藤  伸  壽      保  健  福  祉  部    石  森     勝      子 育 て 支 援 課 長      建 設 部 建 築住宅課長    津  田  富  彦      産 業 部 農 林水産課長    大  崎  昌  宏   《教育委員会部局》      教    育    長    志 小 田  美  弘      教   育  部   長    小  山  哲  哉      教 育 委 員 会 教 育部    村  岡     太      学 校 教 育 管 理 監      教 育 委 員 会 教 育部    樋  熊  利  将      教 育 総 務 課 長      教 育 委 員 会 教 育部    五 ノ 井  勝  浩      生 涯 学 習 課 長   《その他の出席者》      建 設 部 建 築 住 宅課    武  田  和  也      建   築  係   長      建 設 部 建 築 住 宅課    佐 々 木  智  恵      住   宅  係   長                                             《議会事務局》      議 会 事 務 局 長    齋  藤  友  志      議  会  事  務  局    葉  原  正  博      議事総務課議事総務係長      議  会  事  務  局    髙  橋  ひ さ 子      議 事 総務課行政専門員        議事日程 第4号 令和4年6月14日(火曜日)午前10時開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 議員一般質問 第 3 議案第48号 副市長の選任につき同意を求めることについて 第 4 議案第49号 令和4年度下浦住宅3号棟大規模改修工事請負契約の締結について 第 5 議案第50号 定住自立圏形成に関する協定の一部を変更する協定の締結について                                                  本日の会議に付した事件 議事日程のとおり 入退場一覧    時  分    番         議員  退場    時  分    番         議員  入場    午前 9時55分 開議 ○議長(小野幸男) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付してある議事日程第4号をもって進めます。  17番熊谷 昌崇さんから欠席の旨、届出があります。  2番齋藤 徹さんから早退の旨、届出があります。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小野幸男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において3番井出 方明さん、4番手代木 せつ子さん、以上の2人を指名します。 △日程第2 議員一般質問 ○議長(小野幸男) 日程第2、議員の一般質問を行います。  第11位、手代木 せつ子さんの質問から許します。手代木 せつ子さん。     〔4番 手代木 せつ子 登壇〕 ◆4番(手代木せつ子) 皆さん、おはようございます。議長の許可をいただきましたので、さきに通告いたしておりました2件について一般質問を行います。  1、市内にあるため池の安全を確認せよ。宮城県は、今年4月に発生した栗原市築館のため池で釣りをしていた小学1年生の男児が死亡した事故を受け、県内にある農業用ため池5,175か所のうち、集落や通学路に近く、人が容易に立ち入ることができる計1,543か所を市町村を通じて緊急点検した結果、734か所で安全対策が必要と判明したと公表いたしました。そこで、以下の点についてお伺いをいたします。  (1)、事故後の県による緊急点検要請を市はどのように受け止めたのか。また、点検した件数と、その中で安全対策が必要とされたため池はどこか。  (2)、どのような安全対策を講じようとしているのか。  (3)、その後、防災重点ため池牛網堤ため池」の水量調整はなされているのか。  (4)、市が管理している「牛網堤ため池」の今後の利活用をお伺いをいたします。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 手代木 せつ子議員一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  4月5日に栗原市で起きた児童の死亡事故は大変痛ましいものであり、心よりご冥福をお祈り申し上げたいと思います。  本市としては、死亡事故の報道を重く受け止め、宮城県の緊急点検要請前に、市内177か所にある農業用水ため池のうち、市街地や通学路に近い、人が容易に立ち入ることができるなど、特に注意が必要な農業用ため池として20か所を選定しており、4月6日から緊急的に注意喚起看板及び立入防止柵の設置状況について点検を実施しております。  点検の結果、注意喚起看板については全ての箇所に設置されていたものの、フェンス等立入防止柵については、旧矢本町の地域では寺沢新堤ため池ほか6か所、旧鳴瀬町地域では大網ため池ほか2か所の計10か所が未設置であり、早急な対応が必要と感じております。  次に、(2)についてお答えいたします。農業用ため池における事故は全国的にも多く、今回の栗原市で起きた死亡事故は、立入防止柵が未設置だったため容易に立入りできたことが要因とされております。  市としては、安全対策を講ずる必要がある10か所のうち、1か所については今年度改修工事を当初から予定しており、その他の9か所についても、立入防止柵設置工事費等について本定例会において2,310万円の予算をご可決いただきましたので、速やかに設置工事を行うとともに、定期的な点検を実施し、安全対策に努めてまいります。  次に、(3)についてお答えいたします。防災重点ため池である「牛網堤ため池」の水位については、令和3年第3回定例会においての手代木議員からの一般質問に対し、防災面を考慮して1.5メートル程度水位を下げ、適切に管理すると回答しており、その後速やかにゲート開放を行い、水位調整を行っている現場を手代木議員にも確認いただいたところであります。  直近の水位調整状況は、3月上旬におよそ1週間程度、4月下旬から5月初めにかけて2週間程度、ゲートの開放を実施し、現在は洪水吐けから約1.5メートル程度水位を低下させ、水量調整を図っております。  次に、(4)についてお答えいたします。国の基準に基づき防災重点ため池に選定されている「牛網堤ため池」については、現在主たる農業用水としての利用はありませんが、渇水期などに用水が不足する場合には重要な農業用の補填水や山火事等の防火用水となることから、今後も継続して本市が維持管理していくこととしております。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) ご答弁をいただきました。ただいま10か所について今回フェンス等立入防止柵等について早急な対策が必要だということで、たしかこの定例会の初日に2,310万という予算が可決されております。  旧矢本地域で寺沢新堤ため池ほか6か所とあるのですが、この6か所の……ちょっと私も確認というか、見て回りたいなと思っておりますので、6か所、あとは旧鳴瀬地域の大網ため池、このほか2か所というここの場所を教えていただけないでしょうか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) それでは、先ほど市長が説明した危険と位置づけたため池の箇所でございます。  旧矢本地域でございますが、寺沢新堤ため池というのが澗洞院の近くですね、あそこに寺沢新堤と併せてもう一つ寺沢洞の上下堤というのがございまして、そちら2か所がまず7か所のうちの2つということになります。そのほか、鷹来の森の運動公園の出入口の向かいに1つ堤がございまして、そちらが山崎下堤ため池というものがございます。そこと、あとそこのため池に向かう前に左側にもう一か所ございます。そちらが北階下堤というため池でございまして、それで全部で4つですね。そのほか、グリーンタウンやもとから浦沢のほうに抜けていく道路の市道のすぐ隣接したところに1か所ございます。防振堤ため池というため池でございますが、そちらにございます。それから、大塩小学校から鳴瀬地域に抜けていく県道ございますが、そちら側の火葬場の近くにもう一個ございます。そちらが木節沢下堤ため池というため池、そちらがもう一か所ということになります。それから、美里町に抜けていく県道ございまして、木村土建の山を越えて、あそこの県道越えまして、下っていく左側に、三ツ谷の地区になりますけれども、そこにもう一か所ございまして、そちらが山神下堤ため池というため池がございます。それで7か所になったでしょうか。  それから、鳴瀬地区になりますが、大網ため池というのが鳴瀬庁舎の裏側にある大きなため池が大網ため池でございます。それから、先ほど申した高松に抜けていく県道のちょうど旧矢本と鳴瀬の境辺りに1か所ため池ございます。そちらが堰山1号堤ため池というため池、そちらが県道沿いに1か所ございます。それから、もう一か所でございますが、小池1号ため池ということで、国道45号を越えていきまして中下に抜けていくところの道路を過ぎまして、ちょうど丁字路ありまして、そこを右側に曲がった左側のところに1か所ございます。そちらの小池1号ため池というところが鳴瀬地区の部分ということで3か所になります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 今伺ったところ、後で地図を見て、時期を見て回ってみたいと思っております。  1番から4番までしましたけれども、関連があったりしますので、1つとして再質問をさせていただいております。今ご説明があった箇所なのですが、それらはどのような安全対策を講じようとしていますか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) フェンスが設置されていないところはフェンスを設置するというのがまず1つと、それから遮水シートですね、要はため池の斜面のところに水漏れ防止のための遮水シートを敷いている箇所がございまして、そちらの安全対策が施されていない部分、3か所ほどあるのですが、そちらに、仮に転落した場合に、遮水シートあると滑りやすくなって上りにくいという、大変危険だということで、それの安全対策として安全ロープあるいは安全ネット等、そちらの設置のほうも併せて実施をしていきたいということで考えてございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) ただいま遮水シートとネットを安全対策のためにというふうに伺いましたけれども、例えば……     〔「違うって、遮水シートが敷いてあるところにロープをつける」と呼ぶ者      あり〕 ◆4番(手代木せつ子) 恐れ入ります。そうしますと、例えば牛網のため池なのですけれども、あそこのところは遮水シートが敷いてありますけれども、今まで多くの方があそこで命をなくされているのですね。この間も滝山に上るあの市道を通りましたときに、フェンスをずっと上のほうまで設置していただいたのですが、そのフェンスの中に入ってまた釣りをしている大人がいたのです。危険だなと思いましたけれども。牛網堤ため池に関しては、防災重点ため池23万5,000立米という水、ただ1.5メートルほど下げていただきましたので、かなりその水の量は減っているかとは思うのですけれども、牛網堤ため池に際してもロープ状のものはつけていただけるのでしょうか。
    ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 牛網ため池につきましては、あそこに遮水シートございますので、ロープは設置してございまして、併せて浮き輪も2つないし3つ間隔を空けて置いておりまして、仮に誤って落ちた場合、そのロープを携えれば死亡することはないだろうということで今のところは考えております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) そのロープは前からあったものなのですか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 設置した時期はいつ頃かというのはちょっと分かりませんけれども、少なくとも私が農水産課長に就いてから、4年以上前には設置してございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 先ほどの10か所のため池は説明を受けました。それで、私、説明を受ける前に、もしかしたらと思うため池があったのですけれども、実は別当住宅の脇に芳萱堤ため池があるのですね。あそこのところは、別当側ですと壁になっています。それで、駅前東の住宅地のほうから下を見下ろしても、その水面は見えないのです。やはり見えないというのは不安がすごく増してしまいまして、そして最近、線状降水帯とかそういうことで急にざあっと降ったようなときに、その水の量、例えば牛網堤ため池でしたら目の前に見えているので、水の量というのが分かるのですけれども、芳萱堤に関してはちょっと見えないというところがあります。それで、地域の方から言われたのですけれども、別当側のほうに何か地面のところに穴があるのですって。そこの穴のところに堤の水を少しずつ吐くように、あそこを少しずつ空けておけば堤の水が少しずつ出るのだよ、流れるのだよというふうなことも聞きました。そういうことは確認されているでしょうか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 今、議員がおっしゃったその穴の話の場所につきましてはちょっと確認しなければならないというところなのですけれども、ただ、芳萱堤につきましては排水口ございますので、水量の調整はできるような状況になってございます。今現在も、今すぐにあふれるような状況ではなくて、ある程度余裕を持って水量の調整はしているところでございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) では、芳萱堤に関しては了解いたしました。  牛網堤ため池なのですけれども、水が1.5メートル下げていただいたというのは私も確認しておりまして、ああ、よかったなと思っているところです。それで、ため池のことを思いましたときに、あそこのため池があることによって不安もあるけれども、大雨のときの山からの水をためるという、そういう役割もあるということを存じております。オーバーフロー、それで水をある程度の高さになったら自然と流れるようにはなっているのですけれども、その高さをもう少し下げていただく、そうすることによって必要以上にたまらないで防災面では対応できる、そういう高さ調整をしていただくことは可能でしょうか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 多分おっしゃっているのが洪水吐けのことなのかなということで今認識して聞いていたのですけれども、仮にそれを下げて今の水量よりというようなお話ですが、どうなのですかね、それなりの工事も伴うことも考えられますし、ある程度の容量があるのにそれより早めに落とすようなことで余裕を持ってというようなお話ですが、費用対効果なりそういった部分を考えますとなかなか難しい話なのかなということで、ある程度今の状況の中で水量を下げた状態で管理すればそういった不安は十分解消されるものと私は認識してございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) では、今の状態を保たれ、そして防災面でも今の水が生かされるということを期待いたします。  先日、下から滝山のほうに上っていきましたときに、実はここのところの雨で鷹ノ巣山のほうの木々と池側の木々がかなりかぶさってきていまして、草もすごく伸びていて、私の車は軽なのですけれども、両側からの枝とか草で車に傷がつくのではないかというようなところもあったのですね。それだけ道路がもう狭くなっているところがありました。そういうところの除草あるいは木の枝を切っていただく、あそこは市道ですのでお願いしたいと思っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 私も現場のほうは確認してございまして、確かに全体的に草は生い茂っている中で1か所特に、20メーターでしょうかね、延長で大体そのぐらいの長さで両サイドから、今お話しあったとおり雑草が道路にかぶさってきて何か車が傷つくのではないかと、そういう不安を感じるような場所がございます。全体的にそんな感じもする中でそういった部分は一刻も早く対応したいということで既に手配済みでございますので、少なくとも今月中にはそういった不安を解消するような形で除草のほうをしていきたいということで考えてございます。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それでは、2件目に移ります。  制服や学用品のリユース事業を立ち上げよ。家庭で不要になった学校の制服や学用品を必要な人に譲る取組が全国的に広がっています。特に成長が著しい中学生の制服は、子供の成長に合わせ何度も買い換える家計の負担を軽くし、資源を大切にする目的にもつながり、SDGsの理念にも合致するものであります。本市においても積極的な取組が必要と考え、以下の点についてお伺いをいたします。  (1)、本市の小中学校における制服や運動着、学用品のリユースの取組をどのように把握しておりますか。  (2)、転校時の対応はどのように行われていますか。  (3)、児童生徒と保護者の経済的負担を軽減するためにも行政で事業化すべきと思われますが、いかがでしょうか。  (4)、小学校低学年の教材に「算数セット」があります。保護者は、購入費用だけではなく、セットの一つ一つに名前をつけなければならず、その労力は大きなものがあります。その対策として、自治体が一括購入し、各クラスに貸し出しているところもあります。本市でも各小学校に配備してはいかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 手代木 せつ子議員一般質問のうち、大綱2点目の(3)、(4)について、私のほうからお答えいたしたいと思います。  (3)ですが、全国の中では制服や学用品等を専門に扱うリユースショップが増えており、またNPO団体やPTAなどが中心となってリユースに取り組んでいる事例があることは承知しております。まだ使えるものを廃棄せずに大切に使うことは、SDGsの観点からも大切な取組であると認識しておりますが、本市としては、リユースを事業化することは制服や運動着、学用品を製造・販売している民業を圧迫する可能性もあると考えております。  本市においては、現在学校で実施している保護者同士のリユースの取組がありますので、詳しくは後に教育長から答弁いたします。  次に、(4)についてお答えいたします。学校において個人が使用する教材については、基本的には保護者が負担することとなっており、経済的に困窮する家庭に対しては就学援助費等で学用品を補助する仕組みも整っております。  このような中で、「算数セット」について、学校が提供する名簿に基づいて納入業者が各児童の名前入りシールをサービスとして配付しており、保護者はそれを貼る作業はありますが、低学年の児童には自分の名前のついた学習用具を使うことで用具を大事に扱うこととともにきちんと管理することも学ぶという意図もあります。  このようなことから、市としては本市教育委員会と協議し保護者負担としておりますが、ご提案の一括購入については「必要な学用品」との考えや、他自治体の一括購入の実態等も総合的に勘案し、「算数セット」を市が一括購入することについては学校現場の考えもよく聞きながら研究してまいりたいと思っております。  私からは以上であります。 ○議長(小野幸男) 教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 手代木 せつ子議員一般質問のうち、大綱2点目の(1)から(3)について、関連がありますので併せてお答えをいたします。  本市の小中学校における制服や運動着、学用品のリユースの状況ですが、小学校においては卒業時に寄附していただいた傷みの少ない運動着を転入生への貸与や、汚したり、ぬらしたりした、そういう非常時のときの予備として活用しております。  また、リコーダーや鍵盤ハーモニカ等の学用品のリユースについては、お下がりとかリユース、これはもちろん構わないわけなのですが、例えば吹き口の交換が必要な場合などには対応する業者を紹介するなどしております。  中学校においては、卒業時に制服、通学かばん、運動着等、傷んでいない状態で寄附していただいたものを、転入生等がある場合などに活用することとしております。  なお、転校時の対応については、基本的には以前の学校で使用していたものを継続して使用するということで構わないということにしております。  私からは以上であります。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それでは、再質問をさせていただきます。  (1)なのですけれども、小中学校において制服や運動着、学用品のリユース、これは先ほど、運動着なんかについては卒業生から寄附していただいたりしていて、またリコーダーや鍵盤ハーモニカについても兄弟がいれば吹き口を交換してそれをリユースしているというお話も伺いました。  そこで、制服なのですけれども、小学校に関しては制服はありませんが、中学校に関しましては、これまで多くの議員が一般質問をして、保護者の費用の負担軽減を提案してまいりました。そして、小学校の入学に際しては学習机、ランドセル、運動着、ほか様々な準備が必要で、入学時にこちらもお金がかかります。また、中学校入学に際しては制服、かばん、運動着、自転車など、1人約10万以上の経費がかかっている状態です。ただ、今年度より夏用の半袖運動着にあっては、入学式のときに市から支給され、とても助かっているように思いますが、もちろん夏場1着では足りませんので、保護者の方々はもう一着ぐらいは多分用意しているのだなというふうには思っています。  子供は、義務教育9年間の間に体も、心も大きく成長します。特に中学校にあっては3年間の間に大体15センチぐらい伸びると言われていて、入学式のときに何かだぼたぼの感じの、多分大きめのサイズの制服を買われると思うのですけれども、それが卒業する頃にはちょっと短い感じになっているということも、卒業式に来賓として呼ばれたときに見受けております。  そこで、私に、今年の運動会の前なのですけれども、6年生の子供を持つ保護者の方から、今、子供は運動会の練習をしているのだけれども、どなたか140か150くらいの小学校の半袖運動着と短パンを持っている方を知りませんかというふうな電話がありました。購入することもその保護者の方は考えたそうですが、1年弱ということもあって、誰か譲ってくれる方がいればいいなということで私のところに電話をいただきました。早速小学生を持つ数人の友達に連絡してその旨を伝えましたところ、運よくそのサイズがちょうどありました。ちょっと染みなんかはあったのですけれども、それでもいいよということで、それを見ていただいて、これ頂きたいということでお譲りをいただいた状態です。  そのように、私も子供たちを育てる上で、お譲りというのは大変助かりました。中学校のときの制服は全部お譲りでしたし、ズボンに関しても、うちの子供たちのときは学生服だったのですけれども、サイズを何段階かのお譲りを頂戴したりして、とても助かった記憶があります。  積極的に制服のリユースを進めている自治体もあって、先日新聞に石巻地方でまず取り組んでいるのが女川町だという、石巻地区では初めてのリユースということで新聞に載っておりました。女川ひとり親家庭福祉会、事務局は社会福祉協議会のようですけれども、卒業などで着る機会のなくなった制服や運動着を募る制服回収ポストを町の地域福祉センター1階に設置し、集めた服は社会福祉協議会が仕分けて、町内のひとり親家庭や生活困窮者世帯とニーズが合えば無償で提供しております。それ以外は、契約している制服リサイクル店に送って、必要な家庭に安く販売し、また査定額相当を貧困家庭支援の基金に寄附するという記事が載っておりました。また、南三陸町社会福祉協議会でも、町内の小中学校と志津川高校の使わなくなった制服や体操着、通学かばんを預かって、欲しい方はサイズが合えば持ち帰ることができるという趣旨で、もうつくっているようです。制服のリユースは、SDGsの理念にも合致しているものです。ただいま女川町と南三陸町の2点を申し上げましたが、これらの仕組み、試みについて、市長はどのように思われますか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 制服のリユースですね。本市の場合も中学校になるとそれぞれの学校で制服あるわけですが、SDGsという観点からも私はそういう廃棄せずに使えるものは使うということは非常にすばらしいことだなということで答弁しておりましたが、その中で市が主体的に事業化するということは難しいということで答弁しておりますが、今言われたように市の社会福祉協議会とかそういうところでやる分については別にそんなに問題ではないのではないかなと思って、いい提案でもあるなと思って、これも含めて研究してみたいなと思っております。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) ただいま市長から前向きなご回答をいただいたのかなというふうに受け止めております。  次に、「算数セット」のことをお伺いしたいのですけれども、実は先日、私の娘はもうかなり大きいのですけれども、部屋を片づけていましたところ「算数セット」を持ってきたのですね。それが、小学校のときの1、2年のとき使ったやつだよということで、なかなかしっかりしているのです。あまり勉強しなかったからしっかりしているのかなとも思ったのですけれども、小学校に入るときには強制的のように準備物の中に「算数セット」は入ってくるのですよね。そして、兄弟が何人いてもやっぱり入学のときの準備物としてそろえるものですから、例えば2人ご兄弟がいれば2個、3人いれば3個というふうに、確かに近い年齢のときはそれがダブりますから必要なものかなとは思いますけれども、「算数セット」は大体使っても3年生ぐらいまでなのかなと思います。それで、ある程度上の子の物が使えるようなときは、下の子の準備物としてはある程度……要らないものと言ったら失礼ですけれども、そういう考えもあるのかなと。家の中に「算数セット」だけがたまっていくという状態になっているかと思いますので、この点についてお伺いいたします。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 基本的にお兄ちゃん、お姉ちゃんあるいはそのご近所、知り合いの方が使った「算数セット」などがあれば、それは使って構わないと。村岡管理監のほうから詳しくお話を、現状含めて。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(村岡太) 「算数セット」について補足になりますけれども、「算数セット」というのはカードとか、おはじきとか、ブロック、そしておもちゃではないのですけれども、簡易的な時計とか、そういうもので構成されているのですが、特にカードとかおはじきは消耗が激しくて、小さい子供たちなので力加減が分からずに壊してしまったり、あとなくしてしまったりする場面がありますけれども、基本的にはそういうものを補充して使えば何ら問題ありませんので、先ほど鍵盤ハーモニカの吹き口の話をしましたけれども、業者をあっせんして補充するというような形は十分可能ですので、そのようにそれぞれの学校でやっております。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それらなのですが、これまではやっぱり入学するときに入学準備物の中にそれが入っているので、保護者は家にあっても、これは買わなくてはいけないのだなという感じでいたのかなとは思うのですけれども、ただいま管理監なんかからも聞きましたとおり、足りないものを補充する形でも大丈夫だということで、このように私も理解したのですが、それでよろしいですか。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(村岡太) そのような理解で結構だと思いますし、今このSDGsの時代に入って業者さんのほうもそういう用意はできておりますので、結構手間のかかることではあるのですけれども、そのような使い方進めて、学校のほうでも理解しているところであります。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 保護者にとってみたらちょっとありがたいお話だなというふうに理解をいたしました。  学校から言われたものというのは全部準備しなくてはいけないのかなというふうに多分保護者は思うのですよね。そして、私のところは双子だったのですけれども、小さい一本、一本の棒にもシールを貼っていく、その作業が結構大変で、おはじきにはシールが貼れないのでこまいところに名前を書いたりして、それが確かに小学校に上がるという保護者の喜びもあるのですが、大変さもあったなというふうに記憶をしているのです。  ただいま管理監がおっしゃったように、足りないものを補充する、それでも構わないということを次年度からの例えば準備物のときに何かの形で連絡をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(村岡太) 議員ご指摘のとおり、来年度から改めてそのようなアナウンスを丁寧に行っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 先ほどSDGsのためには、その足りないものを補充するというのも確かにそうなのですけれども、例えば先生方にはご迷惑でも学校のほうで、今学校、例えば1学年2クラスですので、それからだんだん子供も何か人口減少という感じで少なくなっていくということを考えたときに、私が最初に提案させていただいた、学校のほうに備え付けてあって、使うときにそこから借りるというか、クラスごとに個数を調べて借りてくるという、「算数セット」の中で全部を一回に使うわけではないですよね。例えば三角とか、四角とか、おはじきだったらおはじきの日とか、そういう数の計算とか、そういうふうに別々にあると思うので、学習状態によってクラスに借りてきてそこを使う、そういうことはできないでしょうか。例えば6年生、卒業する児童さんたちからその「算数セット」をあげますよと、もしいらしたら、それを学校で頂いておいて、そしていずれ購入しなくてもいいようにしていくという考えはないでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) リユースとかという考え方になると、制服と同じようにそれぞれの考え方もあるかなと、今、お話を聞きながら思いました。1つは、先ほど市長答弁の中にもありましたけれども、算数を学ぶ教材であるということが1つと、もう一つはやっぱりしっかり自分のものとして管理するということの教育的なものもあるのですね。後で村岡管理監補足しますけれども、非常に細かいものですから、なくなったりするものですから、それを個人個人が管理するということで管理がうまくいくというところもあるかなというふうには一つ思います。  卒業時に整っているものを置いていってもらって、それを学校が予備の教材として、例えば忘れたりとかいろいろありますから、それを活用するというのはこれは確かにあるなというのは、今、話を聞いて思ったところです。  購入する、しないについては市長さんのほうになりますけれども、その管理的なことで現場の様子、村岡のほうからお話を申し上げます。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(村岡太) 「算数セット」の学校での管理についてなのですが、先ほど議員さんのお話のとおり、卒業時にどうぞということで学校に置いていってくださるご家庭もございますし、まだ使えそうな部分というの、さっきお話ししました時計の模型であったり、ブロックであったり、そういう割とハードなものは続けて使うことができるのですが、紙素材とかのカードとかはなかなか、繰り返し何年も、耐用年数が少ないものですから、そういう意味では物によっては代々受け継ぐというか、学校でキープしていて、それを貸し出すというふうなことは、どこの学校でも現在もやっているところでございます。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それでは、できるところからと言ったらあれですけれども、まず……私が「算数セット」を思ったのは、そのセットのまま捨てられてしまうというところが何かもったいないなということがございました。先ほど教育長や管理監からいろいろお話をいただきましたので、いい方向にその「算数セット」が利用されればいいなと思っているところです。  それから、制服のことなのですけれども、これ、学校を卒業するときに制服が学校に、学校でどうぞ使ってくださいとかあるかと思うのですが、それはどういう仕組みになっているのでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 各中学校の様子を聞いたところなのですが、私の経験ともほぼ合致するのですが、卒業前にアナウンスをして、傷みのないものをクリーニングをした上で提供していただける方はお願いしますというような呼びかけをすることが一般的だろうというふうに思っています。それを保健室であったり、場所はいろいろなのですけれども、校長室の廊下だったりしますが、そこできちっと保管をするということ、それが一般的なのだろうなというふうに思っています。  いろんな子供の相談事だったり親とのやり取りの中で学校のほうからもっと大きいものがありますよと声かけたりするケースもあるし、もちろん転入生があった場合にはありますよという話をします。若い学年の転入生の場合は、いえ、買いますというところもあるし、じゃあ、利用させていただきますというケースもありますし、これは様々なのですが、3年生なんかの場合には大体はそのまま前の学校の制服だったり、ジャージだったりということも割と多いかなというふうに思っています。  以上です。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) 今回私はリユース事業をいろいろ調べたときに、実は中古品を扱っている業者さんというのですかね、そういうのがあるというのを見てちょっと驚いたところでした。確かに3年間着ても、はいても、丈夫でいい品物なので、そんなに傷みはないかと思うので、中古品に出されるということもあるのだなというふうに、何というか、お譲りというと人から人へみたいな感じで思っていましたが、そういう業者さんが入ってしているということもあるということを、今回のことでリユースのことを調べた結果、知った状態でした。そういう点についてはやはり教育委員会でも把握はされているのでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 少し前にテレビの番組か何かでも報道されたニュースを私は見ました。あと、首都圏なんかでは制服に限らずいろんなものがやり取りされて、ただ同然でやり取りされて……そういうのがありますね、何かジモティと言ったかな、そういうのがあって、制服のみならずいろんなものが安価で、場合によってはただでやり取りされているという、そういう団体があるということは承知しています。 ○議長(小野幸男) 手代木 せつ子さん。 ◆4番(手代木せつ子) それでは、制服や学用品のリユース、これ事業……先ほど市長が社会福祉協議会のほうでちょっと研究というか検討課題かなというふうにおっしゃっていただきましたので、そちらのほう、もう少しお聞きして、この質問を終わりたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 全国の中で社協でやっているところ、あと先ほど言ったような女川とか南三陸の話もいろいろ聞きましたし、そういう面では私とすれば、まさに無駄をなくすということで非常に前向きな提案でありますし、検討していくべきではないかなと思っておりますので、市として……社協がやれるかどうかは別にして、まずそういうことについて基本的なことはすばらしいことだと思いますので、前に進めたいと思っております。  以上です。 ◆4番(手代木せつ子) 終わります。 ○議長(小野幸男) 次に、第12位、櫻井政文さんの質問を許します。櫻井 政文さん。     〔8番 櫻井 政文 登壇〕 ◆8番(櫻井政文) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告した2件について質問を行います。  1件目です。18歳成人への対応を問う。本年4月に改正民法が施行され、成人年齢が二十歳から18歳に引き下げられ、全国では約230万人の18歳、19歳が一斉に成人になりました。これにより、これまで制約のあった様々な物事が自分の意志で選択できる一方、大人としての自覚と責任が求められることにもなりました。  改正前は親の同意なく行った契約を取り消せる未成年者取消権がありましたが、今回の改正により18歳、19歳の取消権は適用されなくなり、契約トラブルの増加が懸念されています。そこで、次の点についてお伺いします。  (1)、今回の法改正についてどのような認識であるか。  (2)、社会経験や知識不足の新成人の被害防止に向けての消費者教育と啓発はいかに。  (3)、成人式は全国的にほぼ二十歳からとなっているが、現行のままでは法の趣旨と合わなくなる。年齢引下げの見直しの考えは。  以上です。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 櫻井 政文議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  民法の一部を改正する法律が令和4年4月1日から施行され、成人の年齢が18歳に引き下げられたことについて、国では、高齢化社会の中で18歳、19歳の若者の自己決定権を尊重し、積極的な社会参加を促す政策が進められており、平成28年6月からは公職選挙法の選挙年齢が18歳と定められるなど、国政上の重要な事項の判断に関して若者の社会参加機会が拡充されております。  このことは、市民生活に関する基本法である民法においても18歳以上の方を大人として取り扱い、さらに社会参加する機会が拡充されることが適当であると、私も市長として認識しており、本市のまちづくりにおいても若者の社会参加を促進する契機と捉えております。  次に、(2)についてお答えいたします。新成人の被害防止に向けた消費者行政と啓発について。本市では、市民が悪徳商法などの契約トラブルに巻き込まれないよう、国や宮城県からの契約トラブル等の注意喚起を市報等で既に啓発しており、今後も引き続き周知・啓発を図り、若者の社会参加に向けた支援に努めてまいります。  なお、宮城県ではホームページやポスター等で周知するとともに、中学生以上を対象に授業や講義へ弁護士の講師派遣を無料で行っておりますので、本市としても活用したいと考えております。  次に、(3)についてお答えいたします。成人式の年齢引下げについては、対象者を18歳にした場合、進学や就職時期等と重なることもあり、参加者の負担や式典出席率の低下が懸念されます。このことから、本市においては従来どおり二十歳の年齢を対象者として、名称については「二十歳(はたち)の集い」または「二十歳(はたち)を祝う会」等に変更して実施する予定であります。  なお、宮城県内の自治体を調査した結果、全ての自治体が二十歳、20歳を成人式の対象年齢としているという状況であります。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 暫時休憩します。    午前10時54分 休憩                                              午前11時02分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) 今、市長にご答弁いただきました。改正民法のその趣旨というのは、全くそのとおりだと思います。そういうメリットといいますか、法改正の趣旨のメリット面もあるのですが、デメリットといいますか、既にいろんな問題が露呈していまして、最近非常にマスコミを賑わせておりますが、いわゆるあれですね、持続化給付金不正受給の問題なのですけれども、これは暗号資産の投資の活用をうたい文句にしまして、SNSで名義人を勧誘して、それに名義になった若者なのですが、実に検挙された若者の7割が二十歳未満なのですね。ですから、こういった悪徳業者が、社会経験がないとか、非常に分別のまだ利かない若者をターゲットにしていろんなものを今後仕掛けてくるというふうなことで、この(2)の被害防止に向けて、今法務省とか、消費者庁とか、注意喚起とか啓発、先ほどあった宮城県でも行っているということですが、やはり市のほうでもさらなる注意喚起とか啓発を強化していく必要があると思うのですが、この点いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 先ほども私のほうから述べておりますが、様々な機会を捉えて市としても市報等でも出しているわけです。基本的には、本市でこういう問題について相談もないようですけれども、消費生活相談員とか、市にもおりますし、そういうところを踏まえてこういう形については対応していくということで、あとは今は過渡期でこういうことが起きていますけれども、これはやはり世界の流れの中で、18歳というのは一つのそういう流れでやっているわけですから、それをやっぱり乗り越えていかないとまずいのであって、それはだから今後時間がたてば、もちろん学校教育とか、義務教育、さらには高校教育とか、しっかりとそういうものが対応されてくると思うのです、これは。それを若干待つ以外ないかなと思いますが、本市でも、中学生以上を対象に、要するに弁護士なりそういう方の講演なんかもいただきながら、啓発活動を進めていくということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) 市のほうでもいろんな対応をなさっているというお話でございます。やはりこういう悪徳業者といいますか、詐欺師というのは、いろんな新手の、新たないろんなことを考えていまして、今回暗号資産と、いわゆる仮想通貨なのですけれども、仮想通貨自体は別に違法でも何でもないのですけれども、例えばこの暗号資産と電子マネーの違いを教えるとか、非常にハッキングされるリスクなんかもありまして、やっぱりリスクが大きいものなのですね。だから、こういったものも例えば……もちろん啓発する側、特に行政の側でもこういった最新のいろんなこういった技術といいますか、そういったものもちょっとみんなで共有して学んでいく必要もあるのではないかなというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 悪徳のやるものに対して全て行政が対応というのは、やっぱり難しいことは現実なのですね。言うのは簡単ですけれども、全てのそういう詐欺まがいのやつに対応できるものはなかなかできないと思います。我々は、どうしても性善説で、行政というのはやるわけですから、そういう流れの中で今やれることをやっていくということしかないのかなと思っております。そのほかに若い人たちのところには様々な、情報過多と言われるほど様々な情報が入っているわけですから、そういう情報をしっかりと飲み込んで、そこを分類しながら、やはり大人としてのそういう責任というのは、自己責任は出てくるので、その辺でも理解いただきたいなと思っております。市としてのやるべきことは、県とか国と一体となってしっかりと進めていくということであります。  以上です。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) 市長が市のきちっとした姿勢をお示しになっているので、これ以上あんまり言うことも何かと思うのですけれども、これの被害者トラブルの内容で一般的にやはりよく言われるのは、ローンとか、クレジットとか、独りで部屋を借りるとか、マルチ商法に引っかかるとか、あるいはAV出演とかあるのですけれども、それ以外に養育費の支払いの終期の繰上げとか、あとは実は裁判員裁判にも選ばれるのですね。ただ、学生では辞退することもできるのですけれども、裁判員裁判になりますと死体の写真を見せられたり、ちょっと大変なことになるので、この辺の法教育みたいなものもやらなくてはいけないのかなとか、あるいは少年法の問題も実はありまして、18歳、19歳は特定少年という中間的な位置づけなのですけれども、強盗とか放火など重い罪を犯した場合は、原則として大人と同じ刑事裁判を受けると。刑事裁判で有罪になると、少年院でなく刑務所に入ることになりますということです。ですから、もしかして18歳、19歳の方がご存じないのかもしれないと。ローンとか、クレジットのことは多分分かると思うのですけれども。ですから、幅広くいろんなこういった内容に関して網羅的に啓発していく必要があるのではないかなと。  そのやり方なのですけれども、若者はSNS見ていますので、あまり新聞とかテレビは見ない傾向にありまして、SNSで事前窓口を設けるとか、あとは成人式の場で注意喚起の寸劇で分かりやすく告知するとか、そういった何か工夫しながら注意喚起していったらいかがかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) SNSとかそういうのは、今、若い人が利用しているということでありますので、ただ東松島市がそういうことを果たしてやれるか、こういうものはやっぱり県なりが公益的な事業としてやるのが最も有効的、効率的なのですね。公益的な仕事だと思います。東松島だけの仕事ではないので、やはり県なり国の仕事でありますので、その辺の縦枠も考えながら考えるべきではないかと思っております。  また、成人式の式典ですね、現在は、昨今はかなり短めにやっているのですね。式典もかなり簡素にして時間短縮しておる中で、そのお祝いの席上に悪徳詐欺商法に引っかからないようにというようなことを、そこの式典ではなかなか難しいと思うのですよね。事前に入り口でパンフレットを配るとか、あとは成人についてはよく選挙管理委員会のほうで投票に行きましょうということで18歳からの投票の責任とかそういうものを含めて出しておりますので、成人式のお祝いの席にやれるのはその程度かなと私は思っております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) 大体分かりました。  3の成人式も二十歳からというふうになっているのですけれども、この18からやるか、従来どおり二十歳にするのかというのは各自治体の判断に委ねられているのですが、私も市長の考えと全く同じで、二十歳でいいのではないかなというふうには思っております。  るる申し上げましたけれども、やはり非常にまだ18、19、私は自分の18歳、19歳のことを思い出しても、非常にまだ未熟というか、もうけ話とかすぐ飛びつくだろうなとか、何かちょっと危ういような、そういう年代だと思うのですが、最後に、しつこいのですけれども、もう一回だけちょっとそういう……成人式は分かりました。  では、大体ご答弁いただきましたので、これで1問目は終わります。  続きまして、2問目に移ります。  STEAM教育について。先般、5月11日、教育分野における日本最大の展示会「教育総合展」が東京ビッグサイトで開催され、視察してまいりました。これからの教育を考える上でポイントとなるテーマが取り上げられており、その中でSTEAM教育を大きく取り上げていました。  文部科学省は、2021年7月に、文系・理系の枠にとらわれず、各教科での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科横断的な教育としてSTEAM教育を推進することが重要と発表しました。また、先導的な教員養成を担う教員養成フラッグシップ大学でも来年度からSTEAM教育指導の導入を計画しているとのことでした。そこで、以下の点にお伺いします。  (1)、STEAM教育についてどのように認識しているか。  (2)、特異な才能を持つ児童生徒の指導・支援にSTEAM教育は有効とされている。教育現場でどのように活用していくのか。  (3)、理数教育の現状と課題解決に向けた対策について。  以上です。 ○議長(小野幸男) 教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 櫻井 政文議員の一般質問のうち、大綱2点目の(1)と(2)について、関連がありますので併せてお答えをいたします。  STEAM教育については、令和3年1月26日の中教審答申において、高等学校における総合的な探究の時間や理科、数学を中心として取り組むことなどが示され、その土台となる小・中学校段階では、ものづくりや科学的な体験、プログラミング教育等を充実させながら、教科横断的な学習を行うことで問題解決力を育成することとされております。  このような中で、本市小・中学校の「総合的な学習の時間」等においては、例えば宮野森小学校では3年生の「地域の山や森に親しもう」という単元で、生き物探し、木を使ったものづくり、シイタケ栽培等を行っており、これは理科の動植物の学習、社会科の地域学習、国語のレポート作成などを総合的に関連させた単元になっております。  また、矢本東小学校の5年生におけるNIEの取組では、SDGsについて調べ発表する活動に取り組んでおり、この学習単元ではデータの読み取り、社会環境の理解、そしてそれをプレゼンソフトを活用して発表すると、いわゆるSTEAM教育の考え方が取り入れられております。  なお、昨年、宮城県総合教育センターに本市から理科の専門研修員を推薦をして、これを派遣しております。1年間専門研修院で研修してきた教員のテーマがSTEAM教育、これはグループ研究なのですが、をしてやってきております。緒に就いた段階でありますけれども、矢本第二中学校では、本年1月にその専門研修の教員が防災と理科、プログラミングを関連づけた授業を行っております。また、今年度もSTEAM教育を取り上げた校内研修を実施する予定となっております。  また、特異な才能を有する子供についてでありますが、STEAM教育や教科横断的な学習は、個人の興味関心を大切にしながら探求的な学びを進めるものであり、子供の特性と学習課題・学習過程が合致した場合には学ぶ意欲が高まることから、今後とも年間指導計画に位置づけられた探求的な総合的な学習単元においては、個別の課題選択や学習過程などについて主体的な取組を促すなどの工夫をするよう、各学校に指導してまいります。  最後に、(3)についてお答えいたします。昨年度の全国学力・学習状況調査における質問紙の回答結果によれば、算数・数学を学ぼうとする意欲、日常生活の中で活用しようとする姿勢などにやはり課題が見られましたが、小・中学校における理科学習においては実験観察などの学習活動において意欲的な取組が見られます。  このようなことから本市では、算数・数学科の学習指導に関わる市費で配置する教科教育指導員を今年度から1人増員をして3名体制として個別指導を強化するとともに、細やかな指導ができるように算数の少人数指導担当教員も配置しております。また、理科では観察や実験等を丁寧に進めるとともに、学習意欲を喚起するための専科教員を複数の学校で配置しております。  さらに、今年度は7月に文部科学省国立教育政策研究所の算数と数学の学力調査官をそれぞれ招聘し、小・中学校教員を対象に全国学力・学習状況調査問題から授業づくりを考える「授業づくり研修会」を開催することとしております。また、昨年度からは宮城県総合教育センター指導主事による「市町村教育委員会との連携による学校サポート事業」、これは本市が指定を受けておるわけなのですが、市内全ての中学校で数学の授業づくり研修も行っているところであります。  今後とも児童生徒の意欲を引き出すことに配慮しながら、「分かる」授業づくりに努めてまいります。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) ご答弁いただきました。  学力向上は当市の重要な課題でして、ぜひ全国平均を目指して頑張っていただきたいと思いますが、今日はちょっと違った角度から教育について問題提起をしております。  今、教育長のほうからSTEAM教育の取り入れ状況、活用した状況をお聞きしましたが、ちょっと今日はSTEAM教育って何だろうと、またSTEAM、櫻井、横文字ばっかり言っているなということだと思うのですが、ちょっと耳慣れないので少し説明させていただきますと、STEAMのSはSCIENCE、科学、TはTECHNOLOGY、技術、EはENGINEERING、工学、AはART、芸術、MはMATHEMATICS、数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語なのです。文系、理系にとらわれない横断的な学習を推進するものと定義されております。文科省は、いわゆる読み書き、そろばん、国語、算数はいつの時代でも大事なのですが、そういった基礎学力と同様にデータサイエンス、AIなどの知識が必要不可欠になっていると主張しておりまして、時代によって求める能力が違ってきていると。AIやIUTに対応できる人材、一言で言うとIT社会に通用する人材教育の育成手法であります。今は現にGIGAスクール構想とかプログラミングの必修化というのは、もうまさにこの流れの中にあるということですね。  アメリカでは、オバマ大統領時代にSTEAM教育が重要な国家戦略であると規定しました。イギリス、シンガポール、インドなんかでも導入が進んでいまして、人材育成に非常に熱心に取り組んでいる、そういう国々です。  これを実践をするためにどのような手法で進めればいいのかということなのですけれども、今、教育長がおっしゃいましたように、体験学習の中でいろんな課題を見つけて自己啓発によって問題を解決していくということは非常にいい取組だと思います。AI時代に対処する能力を身につけるためには、能力というのはやっぱりそういった問題解決能力ですよね。あと、想像力とか、読解力とか、そういったものだと思いますけれども、こういった今後の時代に必要な能力をぜひ高めていっていただくためのさらにSTEAM教育というものを明確に掲げた形でその辺の啓発といいますか、その辺のところからやっていただきたいと思うのですが、前面に掲げていくというのはいかがでしょうかね。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 今答弁させていただきましたけれども、導入の大きな背景というのはやっぱりSociety5.0というAI、そういう大きな新しい社会の中で問題解決的な力をしっかり教育の中で子供たちにつけていくのだという大きな背景があるのですね。これは、議員ご承知のとおりだと思います。  去年の1月の26日の中教審答申で、何でこのタイミングかというと、実は今年から高校の学習指導要領の実施の年なのですよ。小学校、中学校と来て、10年ごとに学習指導要領改訂されますけれども、今年が高等学校の学習指導要領の全面改訂の実施の年ということになります。その中教審のところで言っているのは、大きな背景の中で高校における教科横断的な問題解決学習をしっかり重点的に取り組むべきものだというふうな話をしていて、その文脈の中で、土台となるしっかりとした取組を小中学校からやるべきだと。具体にはものづくりだったり、プログラミングだったり、問題解決能力だったりと、そういうことの探求的な学習に努めることが重要だと。小中においては、教科横断的な中でSTEAM教育に取り組むことも考えられるというふうな表現であります。  私も、大事な視点だなというふうには思っております。おりますけれども、本市が今前面に掲げるというほどの知見とか、それから蓄積とかありませんので、これはやっぱり日本全体、宮城県、そういうところで積み上げていくものだろうなというふうに思っています。国としても始まったところですので、まさに本市がという話ではないのだろうな。ただ、そういうところから出てくるような知見をしっかりアンテナ高くして見ながら、しっかり本市の教育活動の中で生かしていくということなのだろうなというふうに思っています。  教員養成のフラッグシップも4つの大学が指定されていますけれども、あれもいわゆるフロンティアのパイロットみたいな形で、新しい教員養成はどうあるべきなのだというところの先導的な役割の大学ですので、いろんなものがこれから出てくるのでしょうけれども、しっかりそこから出てくるものを見ながら、いいものをしっかり取り入れていきたいなと。  本市には、先ほど言ったとおり専門研修で1年間やってきた人間、去年送り込んだ人間が戻ってきましたので、彼なども活用しながらしっかりやっていきたいなと思っています。  以上です。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) これは、やはり文科省が言っている指針なので、いわゆる国の施策ということですよね。要するに国家対国家の戦い、争いに、日本はどっちかというと後塵を拝していますよね、アメリカとか中国に、AIとかに関して、これは大変なことになると。恐らく、どのくらい先になるか分かりませんけれども、AIによって職業が失われるということはいろんな業務にあると思いますが、失われないようにするためにはやはりさっき言ったような、単なる暗記力だけではないような、創造力とか、問題解決能力とかというのは今から養っておかないともう対応できないということなので、今、高校というお話ありましたけれども、やはりもうちょっと低学年、小学校、中学校あたりからやはりその辺のところを……非常に難しいと思うのですけれども、今の授業の中では。カリキュラムマネジメントを充実させて、その中に何とか取り込むような方法がないかどうか、ちょっとお伺いします。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) STEAM教育という何か全く視点の違う新たなものを始めるという感覚では私はないのです。それは、学校というのは無限に授業時間があるわけではなくて、例えば小学校1年生であれば年間850時間です。3年生であれば980時間、中学生であれば1,015時間というその時間の中で、教科の配当時間きちっと決まっています。ですから、こういうSTEAM教育の教育の考え方というのは、やはり小中学校でいえば総合的な学習の時間とか、理科とか数学でも可能だと思うのですけれども、その時間の中でこういう考え方でどういうふうに単元を作っていくのかということなのだろうと思うのです。そういう視点でしっかり取組はしていきたいなと思うし、今現在、先ほど言った教員が研修会なんかやってくれたりしていて、何か別なものを始めるのではなくて、考え方を整理してやっていくというふうな考えに立って幾つかいろんなこともやり始めてはいます。無理なくやろうとしています。  具体には、村岡のほうから二、三紹介したいなと思っています。 ○議長(小野幸男) 学校教育管理監。 ◎教育委員会教育部学校教育管理監(村岡太) それでは、STEAM教育、足元で行われているというか、本市で取り組んでいる、歩み始めたばかりではありますけれども、ご紹介させていただきます。  今年度になって矢本第二中学校の1年生が取り組んだ内容なのですけれども、球形ロボットをプログラミングして、先ほどお話ししたのですけれども、防災教育に関わる部分なのですが、崩落したトンネルの中から閉じ込められた人を捜す、その球形ロボットが捜す、それをプログラミングしていくわけです。なかなか子供たち、生徒たちが思ったとおりにロボットが動かなかったりするわけなのですが、それを何度かプログラミングをやり直して、組み直して、試行錯誤しながら最後までたどり着いたというような報告があります。また、その授業終了後に一部の先生方を対象にしてSTEAM教育について、先ほど教育長からも話があったのですけれども、1年間かけて学んできた教員を講師にして研修会を行ったということもありました。今年度は全職員で、地道なのですけれども、STEAM教育について学んでいこうという動きがございます。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) 今STEAM教育を活用した事例についてお話をお伺いしました。  (1)の最後なのですけれども、STEAM教育ってそもそもどういうものなのかとか、教える側も、受ける側もなかなか分からないと思うのですよ。だから、その辺の意識の啓発といいますか、あとSTEAM教育の重要性というものを教師の方々にどう周知させるかということが非常に重要かと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) そういう研修も学校でやり始まったりしています。大事なのは、先ほども言ったのですが、何か全く新しいものが、異質なものがここに入ってくるという、そういう考え方を小中学校の教員はしないほうがいいと。これまでやってきたことをしっかり組み合わせて総合的な学習にしていくのだと、それが高等学校の総合的な探求の時間のしっかりした土台になっていくのだという、そういう理解が、地に足がついた理解が大事なのだろうというふうに思っています。校長会とか教頭会あるいは教務主任、研究主任、そういう場がありますから、そういう場の中で今やっているこんなケースの取組の知見なんかも紹介しながら進めていきたいなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) それでは、(2)に移ります。特異な才能の持ち主といえば、例えば放浪の画家の山下清画伯などが挙げられます。彼は、常識外の放浪生活をしながらも、世界的な作品を残しました。あと、現在では盲目の世界的なピアノ演奏家の辻井伸行氏もいらっしゃいます。このように、何らかの障害を持ちながらも特異な才能を発揮しておられます。継続的な研究では、こういった自閉症とか、その傾向にある子供さんたちには思わぬ才能を持った者もいると聞いております。こういった子供たちは、非常に一つのことに集中力がすごいのですね。それと、非常に細部にこだわる傾向があります。常人と違った形での集中力で細部にこだわります。これらを含めて、STEAM教育の活用によりぜひこういったすばらしい人材の掘り起こしをしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 先ほどお話ししましたけれども、総合的な探求の学習というのはやはり個々の特色とか、思いとか特徴、そういうものを生かす、そういう学習になり得るのだろうなというふうに思っています。議員おっしゃったとおり、いわゆる世の天才と言われる人たちは、バランスよかったかというと、むしろ極端な集中力を発揮して、別なところはすごくバランスが悪かったりするという例はたくさんありますね。ギフテッドという言葉らしいですけれども、そういうギフテッドという方々もいるとは思いますけれども、学校において大事なのは、そういう子がいたときに、そういう子が学習活動の中で阻害されたり、学習活動の中にうまく入っていけないことがないようにするというのが、私は公立の小中学校の一番大事な点だと思います。何か特殊な方法でいわゆるギフテッドみたいな子供たちを伸ばしてやるというのは、ちょっとまた違って、それは今研究しているのでしょう、先ほどのフレンドシップ大学なんかもそういう特別な教育はもう使命を帯びているようですけれども、私たちはそういう子も含めて思考の芽を摘まないような、そういう学習集団づくりとか、これが大事なのだろうというふうに思っています。
    ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) それでは、(3)に移ります。やはり過去に遡っていろんなデータを見れば、富山県などの特別な場合を除いて、ほかの教科に比べて理数系がやっぱり低い傾向が見られると思います。原因は何なのか、検証していかなくてはいけないのだろうなというふうに思います。また、この間読んだ国際数学理科教育動向調査によると、数学や理科を使うことが含まれる職に就きたい児童生徒の割合が国際平均に比較して日本は大変低いというので、何かちょっと今後心配な結果が出ているのですけれども、この理数問題でもやはりこういった様々な課題を解決していくという分析力ですね、いわゆるこれもSTEAM教育が必要になってくると、これが助けるのではないかと私なんかは思っておりますけれども、この件に関して所見を伺います。いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) STEAM教育とか総合的な探求の学習というのは、先ほど言ったとおり課題意識が自分の中にあったりしますから、その課題解決で教科横断的な学習をしていって、曲がりなりにも課題解決とか、改善とか、そういうところに到達するわけですよね。そうすると何が生まれるかと思うと、恐らくは勉強したことが役に立った、それから調べたことが役に立った、そういう学習の高揚感というのが非常に大事なのだと思うのです。それはずっと言われていて、勉強したことと社会に出たことが離れてしまっていると、それが問題なのではないかというのは、やっぱりそういうことを言われているところがあって、今回のSTEAM教育なんかも一つそういうのがあるかもしれないですよね。学んだことが役に立つ、そういうことをしっかり感じさせるということが大事なのだろうと思います。そういう意味においては探求、追求の学習、いわゆるSTEAM教育のようなものはそういう意味では非常に効果的なのかなというふうな思いはあります。 ○議長(小野幸男) 櫻井 政文さん。 ◆8番(櫻井政文) それでは、最後の質問にします。先進的な理数教育を重点的に実施するいわゆるスーパーサイエンスハイスクール、高校ありますよね。これは宮城県では4校だけなのですよ、指定されているのがね。石巻圏に1校もないのですよ。だから、できれば石巻圏の先生方でそういった理数専門のそういう高校に指定されるような高校、指定に向けて何かみんなで盛り上げていくような、そういったことを教育長は考えておられないでしょうか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 私は義務教育のほうの管轄なので、おっしゃるところは何か地元にという、宮城一高、あと仙台三高なんかが……     〔「一高、三高、多賀城高校」と呼ぶ者あり〕 ◎教育長(志小田美弘) 石巻圏にもそういうのはあってもいいのかななんていう思いはないわけではないですけれども、機会があれば、高校の校長先生とも会う機会がないわけではありませんので、そんな話題にもなりましたという話はしたいなというふうに思います。地元の石巻高校もいろんな面で頑張っていますけれども……今、英語で頑張っていますから。 ◆8番(櫻井政文) 分かりました。  では、終わります。 ○議長(小野幸男) 次に、第13位、長谷川 博さんの質問を許します。長谷川 博さん。     〔12番 長谷川 博 登壇〕 ◆12番(長谷川博) 議長のお許しを得ましたので、かねて通告させていただきました2点について市長の見解をお伺いしたいと思います。  まず、最初の件はため池の安全対策なのでありますが、前者の手代木議員とのやり取りであらましについては理解ができました。それでも一応の通告をしましたので行いますが……今年4月5日、栗原市でため池に小学1年生の男児が転落して死亡するという痛ましい事故が発生しました。新聞によれば、事故前に近隣住民が市に安全対策を求めていたが、柵は朽ちて事故が起きるまで放置されたままだったと新聞報道されました。今回の事故は、幼い児童が犠牲になり、よそごととは全く思えないのであります。  そこで、以下の点について伺うのでありますが、その前に、今回市が補正予算等の提案もありまして聞かせていただきました。今回、市が危険と位置づけた20か所のうち、私、現地9か所見てまいりました。当局から頂きましたため池台帳というやつ、3枚なのですが、これ見させていただきまして、行くのもちょっと難しいところもありましたけれども、行ってきました。  それで、それぞれ9か所、私なりにメモ取ってきたのですが、そこで侵入防止のネットフェンスと施錠が確認されたのは牛網堤と、その隣の芳萱堤の2か所、もちろん全体行ったわけではないですね、9か所ですけれども。それから、ため池の一つ一つの名称は割愛しますが、進入路、その部分にワイヤーとかチェーン、直管パイプ施しているところが2か所であります。それもチェーンを両端の鉄パイプにただ巻き付けてあっただけだったり、それ簡単に外せるのですよ。そのチェーンが地面から20センチぐらいの高さなのですよね。簡単にまたいで通れるという、そういう状況でありまして、当然施錠はありませんでした。そのほかはほぼ安全対策は何もなく、注意を呼びかける市の看板設置のみでありました。さらに、2か所には大塩小学校のPTAが準備したその注意看板も見受けられました。  いずれの場所も、県道や市道沿いでアクセスしやすく、容易にため池に近づける状況でありました。現地も私、見させていただきまして、今回の立入防止柵設置工事補正予算、2,300万でしたか、その補正予算の計上は改めて納得した次第でもあります。  先ほどの手代木議員とのやり取りで、今回安全対策を行うその補正計上した現地10か所のうち矢本7か所、鳴瀬3か所ですか、その中身も何か所かは見たことになります。  それでもって伺うのでありますが、まず第1点目であります。市内にあるため池の設置……場所ですか、その把握、管理点検や安全対策はどのようになっているのかであります。  2つ目が、小中学校における児童生徒への安全指導はどのようになっているのか。  それから、3つ目でありますが、事故が発生した、これは栗原市の事故ですが、ため池には遮水シートが張られており、滑りやすく、はい上がることが難しかったとも報道されました。事故後、栗原市は、市内のため池を点検し、現場のため池には当然転落してもつかまってはい上がれるよう安全ネットを取り付けたとも報じられました。本市でも安全のための柵や看板はもとより、栗原市のようにため池への安全ネットの設置も私は検討する必要があるのではないかと思うのでありますが、どうでしょうか。これは特に遮水シートを張ってあるその5か所でしたか、そこのところはこれは必須の条件ではないのかなというふうに私は思うので、その辺の考えをお聞かせいただければというふうに思います。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 長谷川 博議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてまずお答えいたします。  今長谷川議員が言われましたように、既に担当課から本市のため池のところを、20か所の中の9か所を現地確認いただいたということで、それをもっての質問ということで、日頃からそういう形で現場主義で歩いていただいておりますことにまず敬意を表したいと思います。  本市の農業用ため池177か所ありまして、そのうち設置箇所等を含めてため池台帳というものが市の管理として持っているわけですから、それにより把握しております。点検については、用水使用前などに農業者や保全会により行われているという状況でございます。堤体や洪水吐けは必要に応じて改修とか補修等を行うなど、地域と連携して市が管理して行っているという状況です。  安全対策につきましては、市街地や通学路に近いなど人が容易に立ち入ることができる、特に注意が必要な農業用ため池20か所、先ほど言った20か所なのですが、注意喚起看板及び立入防止柵の設置を行うほか、定期的に職員が巡回し点検を行っているということでございます。今、長谷川議員からはなかなかまだまだ不備はあるよというご指摘をまずいただいておりますが、一応市としての管理、どうしても年に何回かしか、これは実際は今言ったように農業用水の始まる前と、あと中間で1回ぐらい行くというのが普通で、177か所全て見ているわけでもありませんし、その辺は市の管理といえども、当初のため池造った時点の様々ななりというのがあるのですよね。全てが市が造ったわけではないわけで、管理しているような状況がありますので、その辺は理解いただきたいものだなと思っております。  次に、(3)についてお答えいたします。本市の農業用ため池の遮水シートが張られているのは5か所でありまして、そのうち2か所については浮きとロープを設置し、転落した際の対策を講じております。未設置の3か所については、今定例会で補正予算でご可決いただいた立入防止柵の設置に併せ、これは2,310万ほど補正予算でご可決いただいておりますので、その予算の中でその遮水シートが張られて、どうしても青くなってノロがついて滑るようになるわけですから、そこに対して何とか命を助けるための対策ということで安全ネットとか、ロープとかつけているということで、それらの対策も今は講じているということでございますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。  私からは以上であります。 ○議長(小野幸男) 教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 長谷川 博議員の一般質問のうち、大綱1点目の(2)についてお答えをいたします。  当市教育委員会では、栗原市の事故を受け、4月7日に危険箇所に係る安全指導の徹底についての通知文を小中学校に発出し、水難事故防止に向けた取組を指示しております。また、4月、5月、6月の校長会あるいは教頭会、この間の防災主任研修会においても、学区内にあるため池や用水路について、4月から今に至るまで水の事故が発生する危険性が高い時期であることから、身近にある危険な場所に近づかない指導を行うよう指示をしております。  このことを受けて各学校においては、その学年等の発達段階に応じて学級活動や全校集会等の時間に、「自分の命は自分で守る」ことについて指導をしております。  また、学校だより等を通じて、家庭においても自宅周辺の危険な場所の確認や休日の安全な遊び方について話し合うよう、お願いしております。  今後とも、児童生徒の安全を最優先に、学校、保護者、地域が一体となった取組を進めてまいります。  私からは以上であります。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 今回答をいただきましたが、再質問させていただきたいと思います。  まず最初に、(1)についてなのでありますが、先ほどの答弁で全てのため池について点検することは物理的にもなかなかだ、177か所厳しいというは分かってほしいということなのでありますが、それはそれなのですが、今回20か所を危険だというような形で、アクセスしやすいところを特定したわけですが、最低でもその辺の安全点検というのは、観光船の沈没ではないですけれども、毎年毎年ちゃんとした記録を作って、そういう点検とかはされているのですか、そのことが1つ、まずお願いします。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 点検につきましては、今回の事故があった以前からも年に1回程度は点検しているような状況でございます。4月5日以降、翌日すぐに危険と思われる箇所、これについてはまた改めて点検を行った次第でございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 分かりました。  牛網堤に私行ってみたのですが、私は鳴瀬のことはあまりよく分からないわけですけれども、フェンスのところに数珠とか巻き付けてあったりしているのですよ。ということは、何らかの事故があったというふうな推測は出るのですが、これまで東松島市内のため池で重大な水難事故発生の記録とか、そういった状況についてもお知らせください。 ○議長(小野幸男) 産業部長。 ◎産業部長(山縣健) これまでの事故でございますけれども、記録等は特に取っておりませんが、牛網堤ため池で旧鳴瀬町時代に二、三件あったというふうに記憶しております。  以上でございます。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) それが現実なのですよね。二、三件って、具体的には死亡事故だったのですか、それは大人なのですか、子供なのですか。そのときの安全というか、付近の状況はどうだったのですか、分からないのですか。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 直近の死亡事故でございますが、2009年の7月19日に5歳の保育園児が溺れて、救助されましたが、その後亡くなってございまして、母親が助けに行って溺れて、意識不明の重体になっているというような状況を確認してございまして、これ以前にも事故があったということは記憶しております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) その事件、2009年の7月ということなのですが、5歳児が亡くなった。その177か所あるため池のうち重大な水難事故が確認されたのは、その牛網堤のところだけをなのですか、分かるのは。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 市内でそのほかのため池で死亡したという記憶は、私は持っておりません。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 分かりました。  それで、今回補正予算をつけた2,300万なのですが、安全対策ということでどういった安全対策の設置のイメージを持てばいいのかなということをちょっとお聞きしたいのです。私、今回9か所見たのですが、牛網堤と、その隣の芳萱、あそこのところだけはネットフェンスが回されていて、かなり高くてそりもついていて、あとはバラ線かな、張ってあったのです。そういった状況でそれ以外の10か所か、合わせて、そのような形で安全対策ということを考えているのですか、その外周を覆うということでは。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 牛網のため池につきましては、今、議員おっしゃったとおり、フェンスがあって、その上にバラ線を設けて、堤体の上に特に設けております。昨年度、道路沿線のほうにも新たに立入防止柵のフェンスのほうを設置しております。  今回の補正予算で計上いたしました2,300万の工事の内容ということになりますが、特に危ないということで県道あるいは市道ですね、あるいは通学路付近ということの部分の20か所の中でフェンス等の設置のない部分ですね、危ないということで議員も認識してきていただいたと思うのですが、まずはそこに容易に近づけないようなフェンスを設置するというのがまず第一でございます。そのほかに、仮に転落した場合に上がってくるのがかなり難しいとされている遮水シートを設置したため池に、ロープ等あるいは安全ネット等設置されていないため池、それが3か所ございますので、そちらのほうに安全ネットあるいはロープ等の設置を行うというような内容が今回の主な安全対策ということの工事内容ということで捉えてございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) はい、分かりました。  ちょっとくどくなってごめんなさい。5か所、いわゆる遮水シートが張ってあって、安全対策が施されていない3か所というのは、その堤の名前でいえばどこになりますか、私見ているところあるのかな。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) まず1つが、ため池の名前を言いますと、寺沢新堤ため池というところで、こちらは大塩の澗洞院の近く、まずそこが1か所でございます。それから、旧鳴瀬、鳴瀬地区になりますが、小池1号ため池ということで、こちらが地区でいえば中下地区ということになるでしょうか、こちらのほうに1か所ということになります。それからもう一か所が、平貝1号ため池ということで、これが浅井の地区になりますが、こちらのほうにも遮水シートがございまして、そういったロープ等の設置がないという箇所になりますので、こちらの3か所に設置するということで予定してございます。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 分かりました。そうですか。  実は補正予算の審査の際ですか、安全対策を講じるのだということなので、基本的にはそのときの説明では侵入防止のための柵を設けるよというようなことでたしかやり取りを、誰だったかな、お聞きしたので、安全ネットというその表現はなかったような私、記憶しているのです。それであちこち調べてみたのですが、遮水シートが張られているところのため池には、栗原でもそうだったのですが、安全ネットが命を守るためには絶対必要だというような、もちろんはい上がれないからですけれどもね、そういうことの認識だったのです。  テレビでも放映されたのですが、これは6月8日の朝の時間帯、NHKだったのですが、多分御覧になった方もいると思うのですが、青森でこれ実験したのですが、消防の救急隊員がため池に入って、上がろうとしても上がれないのですよ、大人の。私もそれを見てびっくりしたのですけれども、やっぱりそれだけ危険なところなので、子供なんかとても上がれないという思いで見たのです。ですから、栗原市では、新聞報道もされたのですが、遮水ネットを張ったところは全部樹脂製の安全ネットを張るよと。子供が亡くなったところは当然もうしました。それ以外の13か所もやるのだということだったのです。  ですから、そういう形でぜひ私はそういう安全対策もしてほしいし、必要ではないのかなということで検討してくださいというような形で言ったのですが、ではこの3か所、遮水シートを敷いてある3か所、確認なのですが、そういった安全ネットを設置するということでよろしいのですね。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 今回の予算の中で、フェンスと併せて、遮水シートが設置してあって安全対策がされていない部分については安全ネットあるいはロープ等も併せてその辺は設置を予定してございます。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) すみません、くどいようで申し訳ないのですが、その安全ネット設置していただくのは非常に結構なことだと思いますし、私としても当然だと思います。ただ、これ牛網堤で見てきたのですけれども、浮き球にロープを通したやつもあるのです。でも、その安全ネットと比べたら、これはほぼほぼ役に立たないですね。ですから、牛網堤も、あれは遮水シートを敷いてありますから、全面に……全面というか、見える部分はですね、そちらだって、私は現状のつかまれるロープがあるからいいという形では私は命は救えないと思います。実際ここで何人かの方が、子供たちが亡くなっているわけですからね、そこのところにも当然、今回は入っていないのだと思いますが、安全ネット、私は絶対必要だと思います。当日も、大人ですけれども、釣りに来ていた人がいるのですよ。「気をつけらいんよ」と一応言ったのですけれども、若い人ね。ですから、そこのところって命を落とした子供たちもいますし、そして釣りに来る大人もいますから、それは絶対必要で、先ほども言ったように、くどいようですが、ごめんなさいね、大人でも上がれないのですよ。ですから、その部分も私は検討していただきたいと思うのですが、いかがですか。市長、いかがですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 現場を確認して、全面的に全部そのネットを張るというのはなかなか大変だと思うのです。だから、間隔を置いてとか、そういう形になると……まあ研究させてください。 ○議長(小野幸男) 昼食休憩します。    午後 零時04分 休憩                                              午後 1時25分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) では、引き続きため池の件でもう一つ、二つだけお聞かせいただきたいと思います。  私、ため池の件の2点目で小中学校における児童生徒への安全指導ということでお尋ねして、教育長先生からご答弁をいただきました。その中で、身近な危険な場所に近づかないように指導を行うよう教育委員会から指示していますということもありますし、さらにはそのご答弁の中で、ああ、そうだなと思うのですが、ため池だけではないのでしょうけれども、ため池、そういったものの事故防止のために学校、保護者、地域が一体となった取組を進めてまいりますということなのですが、私はため池に関してお尋ねしていますので、具体的にはどのような対応をそれぞれ考えていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) いつもこの時期になりますと、義務教育課のほうから、用水路が水が入る時期なので、大体田植え前の時期に、毎年この時期には用水路に水が入るし、深くなるから注意するということを含めていろんな水難防止の通知が来るのですね。今回はこういう事故があったので、また特別、別なものが来ました。それで、先ほどお答えしたとおりです。  今回ため池のご質問ですけれども、一昨年ですか、白石一小で校内施設のポールが倒れた事故もありました。あの後を受けて、今、学校運営協議会とか、PTAの役員会とかいろいろあるわけなのですが、学校の施設等々の点検に学校の目だけではなくて外部の点検の視点も入れてくださいという話を去年から校長会でしていて、今年は多くの学校で学校運営協議会の委員さんと一緒に点検するとか、役員さんと一緒に点検するとか、あと一緒に点検できなくても、毎回の点検の報告書を会議の折に見ていただくとか、外部の意見とかチェックの目を入れてくれという話をしています。含めて、本市は見守りであるとかいろんなところで地域の方々、コミュニティスクールの中でやっていただいていますので、そういう多くの目、力、そういうものを活用しながら子供たちの安全をしっかり守っていくと、そういう取組をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) よく分かりました。ぜひそれを積極的に進めていただきたいと思います。  ため池についてはもう一点だけお聞きして、それで終わりになりますので、お許しください。  お昼前の私の質問の中で、今回2,310万の補正予算を計上して立入防止柵を設置するのでありますが、具体的なその立入防止柵なる構造物というのかな、それのイメージというのは、牛網堰とかにあるああいった高さの高いフェンスでもってバラ線があるような、ああいうことというイメージなのですが、それでいいのかどうか、まず1つ。 ○議長(小野幸男) 農林水産課長。 ◎産業部農林水産課長大崎昌宏) 今のところ、整備の内容でございますが、牛網ため池についてはフェンスの上にバラ線を設置して、乗り越えができないような、なかなか難しい形にはしてございます。  これから設置する部分については、高さ的にあそこの高さまではちょっと考えていない部分がございます。バラ線の設置、それもそこまでの対応はしないで、乗り越えの支障になる程度、まだはっきり決めていないのですけれども、1.5メーター程度ですかね、そのぐらいの高さで設置を考えているところでございます。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 分かりました。そうですね、牛網堰の場合はかなり高くて、でも隙間から中に入って釣りしているのですよね。本当に立派なものだなというか、すごいファイトだなと思って……それはいいです。  これ、最後です。遮水シートを敷いてある部分に当局側では安全ネットを設置するよ、それ3か所はここだよというのは、場所を特定していただきましたので分かりました。それで、こだわるのですが、やっぱり複数件の死亡事故があったという過去を持ったため池、牛網堰ですよね、そこのところにも、今回は予算措置されていませんが、いわゆる安全ネットですか、それは絶対私は必要ではないかなと思うのですが、その部分も検討していただけるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 先ほど言ったように、滑るということもあるし、その辺ではその対策としては考えていきたいと思っております。今、この問題は県でも、国でもそういう流れになっていますから、急がなければならない仕事ではあるのですが、私とすれば、可能であれば補助事業という形を導入することができるかどうかも含めて検討していきたいと。いずれ、そういう安全対策は、現状のままで、あそこはロープと浮き輪をつけているからいいのだという話だったのですが、それだけではまずいのではないかという話もあるので、そういうネットの関係も進めたいと思っております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) このことだけは私申し上げて、このため池の関係は終わるのですが、これはたまたまインターネット上に出てきたので、なるほどなと思ったのですが、この日本の水難学会の会長さんの長岡市に住んでいる方で斎藤秀俊さんという方が載せているのですが、これ以上ため池で命を失わないためにということなのですね。当然、柵をして看板を立てて立入禁止を周知する努力は必要です。ため池が身近な地域では、安全啓発のため、ため池には近づかないという文化を継承する努力も必要です。でも、柵あるいはフェンスは立入りを制限するものであって、命を救うものではありません。立入制限と救命方策の両方がため池になければ、事故は永遠に繰り返されます。結局、ため池に近づくなという注意だけでは、死亡事故の撲滅にはつながらない現実があります。地域とため池が今後共存していくためにも、指でつかまり、足をかけることのできる工夫を斜面に造ることが急務だと考えますという文章を寄せているのです。私も全くそのとおりだなと思ったので、今回ちょっと、あまりくどくやり過ぎたのかなと思いますけれども、お話をさせていただきました。  以上でため池の部分について終わりまして、2件目に入りたいと思います。  2件目に入ります。国保、子供の均等割軽減について。子供の均等割軽減について、これまで何度か議会で取り上げてまいりました。均等割は、年齢や所得に関係なく、18歳未満の子供に対しても一律に定額が賦課されることから、子育て世帯の保険税負担が大きなものとなり、子育て支援に逆行しているとされております。  国は、こうした地方の声を受けて、今年4月から未就学児の国保税の均等割、国保料のところもありますが、均等割を5割軽減する制度を開始しました。当初予算でも、このことは私たちも認めております。宮城県内では、この均等割の軽減の関係ですが、6市町が18歳までの独自減免を実施しております。石巻市が3割、仙台市が5割、亘理町、松島町、大郷町、丸森町が10割の減免を行っております。  本市でも、均等割2分の1減免を、可能であれば10割でもいいのですが、18歳までの子供にその対象を独自に拡大して、国保子育て世帯の負担軽減を図るべきと考えるのでありますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 長谷川 博議員の一般質問のうち、大綱2点目についてお答えいたします。  本市の子供の均等割軽減につきましては、令和3年第4回定例会の一般質問に対しお答えしておりますが、本市では就学児から18歳までの国民健康保険税の均等割減免を拡充することについて、システム改修費用が独自改修となった場合は約1,800万が見込まれるとともに、独自減免の分の本市負担額、これ1回やればずっと継続的にやらなければならないということですね、継続的になるなどのことから、財政面等を含めて市独自では難しいと長谷川さんに答弁しておりました。  本市では、18歳までの子供の医療費については、他自治体に先駆けて、医療機関で受診した際に支払う医療費についていち早く無償化としており、その助成額の総額は令和2年度実績で約1億5,000万円となっております。  本市としては、国民健康保険を含めた総合的な子育て支援を実施することから、まずは令和4年の4月1日付で施行となった未就学児の国民健康保険税の均等割軽減を反映して、7月から本賦課を行っておりますので、そのような実態を見極めていきたいということと、今後の国ですね、全体では国保制度を改善強化全国大会とかということで、これも令和3年11月19日にこういう大会をしたりして、いろいろこういう国保の関係の負担割合の軽減を図ったりやっているのですが、そういうことも注視しながら国に対して市長会等も通じて要望していくということにしておりますが、よくよく考えると、やっぱり本市の大きな目玉の政策というのは子育て支援というところであります。そういう中で、子育て支援に力を入れているということでございますので、本市としても就学児から18歳未満までの均等割軽減、この人数についてはおおよそ640人ぐらい、30人から40人ぐらいなると思うのですが、その人たちの軽減する、やるとすれば2分の1ですね、その軽減について、財源のこともありますけれども、これについて、均等割の軽減、研究してまいりたいということで考えております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 市長の答弁をいただきました。就学児から18歳未満の子供たちの均等割軽減について研究してまいりますということなので、そのとおりに受け取りますかね。再質問ということの切り返しも変なのですが、たしか私、何回かこれまでやり取りして、そのときの市長の答弁では、かつての会議録を調べてきたのですが、独自軽減を行った場合、石巻市並みの3割、当時は3割やれと言ったからですけれども、軽減額は約900万だと、さらにシステム改修費1,800万かかるのでちょっと厳しいと、財源的にもというようなことなのですが、今回4月から新しい国でもって2分の1負担するよと、未就学児までですか、そういうこともありますし、当然システム改修も、たしかどこかの債務負担行為で500万とかという数字出ていたと思うので、前にやり取りした当時と今、状況が多分変わってきていると思うのです。そういうこともありますから、市長の大きなご判断でもって私は簡単にできるのかなというふうに感じているのですが、仮に、その財源のことなのですが、財布を預かっている市長にこんなことを言うのは大変失礼ですけれども、石巻市では国保基金取り崩すことを決めたのです。それでもってやるのですから、それの関係を単純に考えても、東松島市の国保の残高、それとの関係で、俗に言う国保基金の保有水準ですか、一般的に言われている年間医療給付費の3ないし5%だということからはじいてみて、今ある国保の基金の一部分、このために取り崩しても、何ら影響はないということはないですけれども、そんなに大きな穴が開いたりというのは見通し、私は財政的にも、私の電卓が壊れていなければですよ、大きな変化はないのではないかなと思うのです。  それから、今、市長が言ったように、今、子育て支援の有効な施策として子供医療費無料化、それから給食費の無料化、そしてこの国保均等割の負担軽減、それが、誰が言っているのか分かりませんよ、三本柱なのですよ。東松島市は子供医療費の無料化はもう阿部市長の時代から始まっていますし、給食費の関係もようやく先日のかな、土井議員とのやり取りで、たまたまいろんな国からの条件もありますから、ああいう方向に足を踏み出すのかなとも思って聞いてしました。いよいよ今度は均等割の軽減、3つ目のですか、それが研究してまいりますというので、いい方向に、さすが渥美市長、進んでいるなと思うのですが、その辺の、どう言ったらいいのですかね、やろうと思えばすぐにでも可能ではないかなと私は勝手に思うのです。その辺りのお心をお聞かせいただければと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) やろうと思えばすぐやれるのではないのかと、市長、もっと早く判断せよという意味を込めての質問だと思いますが、国保でも何でもやっぱり安定的に経営していかなければならないということであります。そういうことも踏まえて、そして国保の場合はどうしても社保のほうが終わってからまた入るとか、そういう状況とか、どうしても現役の人たちの高収入でない人がやっぱり結構入るわけですから、そういうことを総合的に考えていかなければならないということもありまして、やはり今言ったように子供を抱える家庭の環境が、例えば2年前、長谷川さんに答弁した、1年前に答弁したのと若干、子育て環境も含めた社会の環境というものが変わっているのですね。そこを敏感に判断して、それを政策に打ち出すということはやっぱり逆に……この前、長谷川さんのグループの県議会議員さんが本市に来て、大変私を褒めていったという話もちょっと聞いたのですけれども、そういうことも含めて、やはり市民感覚を持って政策をやるというのがやはり地方自治なのですね。国のほうはもう少しグローバルに大きくせざるを……県とかやると思うのですけれども、私の場合は地域のことということになりますので、変わってきたら、1年前と変わるというときも敏感にそれを判断して政策を進めていきたいというのが、一番子育て支援の在り方、そして現在の国保の基金の状況、そういうものを含めて総合的に判断して研究していきたいという、非常に前向きな答弁したというつもりであります。  以上です。 ○議長(小野幸男) 長谷川 博さん。 ◆12番(長谷川博) 市長の見解を改めて伺わせていただきました。非常に前向きに研究してまいりますという言葉を頂戴しましたので、これで終わります。 ○議長(小野幸男) 次に、第14位、大橋 博之さんの質問を許します。大橋 博之さん。     〔15番 大橋 博之 登壇〕 ◆15番(大橋博之) それでは、議長のお許しをいただきましたので、さきに通告をしておりました1件について質問をさせていただきます。  私を含めてあと2名、私の後ろに大トリの小野 惠章議員がおります。露払いのつもりで質問させていただきます。  件名であります。学力向上について問うということで、本市の学力向上策について、教育委員会としても鋭意努力されていると思います。しかしながら、一向に数字としての実績が上がらないように見えております。この際、視点を変えチャレンジしてみてはどうかということでございます。  この学力向上については、この議場におきまして多くの議員と歴代の教育長の間で論戦が繰り返されてまいりました。しかし、残念ながらお互いの主張がかみ合わず、明確な方向性が見出されず、現在に至っているのではないでしょうか。小生も議会の一員としてこの議論に加わりたく、今回声を上げさせていただきました。  以下の点について教育長の所感を伺います。  (1)、学力の向上の一丁目一番地は国語力のレベルアップではないでしょうか。  (2)、音読の習慣を徹底的に実践すべきと考えるが、いかがでしょうか。  (3)、放課後の時間を活用した寺子屋的な補習授業を実施してみてはいかがでしょうか。  (4)、文部科学省の指導方針と本市の学校教育現場の関係性について問う。非常に柔らかく申し上げております。しかし、趣旨は別のところにございますので、再質問あたりで申し上げたいと思います。  (5)、実績を上げている他自治体の取組を参考にすべきではないか。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 教育長。     〔教育長 志小田 美弘 登壇〕 ◎教育長(志小田美弘) 大橋 博之議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)と(2)について、関連がありますので併せてお答えをいたします。  学力の土台となるのは、これはまさしく国語力であります。本市教育委員会としても、言語活動を大事にしながら国語の力を育成していく必要があると認識しております。  昨年度の全国学力・学習状況調査における本市小学生の国語は県平均に達しておりますが、さらなる国語力の育成に向け読書と音読を推進することとしており、各学校では朝読書や図書室の利用促進の取組を進めております。加えて、昨年度からタブレット端末にポプラ社の読書アプリを導入し、読書に親しむきっかけづくりも行っております。  また、小学校低学年から音読の習慣を身につけるために、家庭での様子を本読みカードに記録するなど、家庭と連携した取組も行っております。  国語の時間における音読指導では、学習指導要領に基づいて小学校1年生では「大きなかぶ」、4年生で「ごんぎつね」など、これは各学年に音読教材というのは位置づけられております。中学校では、2年生の「走れメロス」や、あるいは詩、古典などの文学作品等を各学年の年間指導計画に音読教材として位置づけ、その発達段階に応じながら音読する学習に系統的に取り組むこととしております。  今後とも国語力を育む読書と音読の取組を継続してまいります。  次に、(3)についてお答えいたします。本市教育委員会では、「学力保障のR―PDCAサイクル」の取組として、補充・発展の学習に取り組む放課後学習を7月、12月、3月に位置づけており、矢本東小学校では石巻専修大学の協力を得て放課後学習会を実施することとしております。なお、この学力保障のR―PDCAという取組、昨年度の後半に策定をして、昨年度から取り組み始めております。  また、他の多くの学校においても、ボランティアの協力などもいただきながら、放課後時間を活用した補習的な取組を行っております。  さらに、今年度から3人を配置した本市独自の教科教育指導員と教員による個別の放課後学習も行うこととしており、今後は学校の要請により本市教育委員会の指導主事や学校教育指導員の派遣を行ってまいります。  最後に、(4)と(5)について、関連がありますので併せてお答えをいたします。  公立小中学校の教育活動は、文部科学省が定める学習指導要領が示す方針と内容の取扱いに基づいて行うこととされております。  本市においては、「ふるさと東松島を愛し、新たな時代を志高く拓く、心豊かな人づくり」を教育基本方針に掲げ、学習指導要領を踏まえながら「魅力ある学校づくり」を推進しており、子供の自己肯定感を育むことを目指して、どの子供にも出番を与え、ふさわしい役割を用意し、組織的に認め、「出番・役割・承認」の教育を進めております。  このような中で、現在本市が取り組んでいる子供同士の学び合いを大切にした「協同的な学び」や地域全体で取り組むキャリア教育の推進に当たっては、先進自治体として「ふるさとキャリア教育」等に取り組んでいる秋田県大館市なども参考にしながら、本市独自の取組を推進しております。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 丁寧な答弁をいただきまして……いつかどこかで聞いたような答弁かなという感じがしておりますが、正論でお答えをいただいておりました。  それでは、再質問させていただきます。まず、(1)についてであります。当然重要であるというふうに認識をされておりまして……実は今回この質問をした中で、私が購読している月刊誌の中でいろんな対談とか、それから教育者の皆さんのコラムとかいろいろ読ませていただくと、最近教育問題について非常に多く取り上げられております。その一つの原因としては、日本の子供たちの学力の低下、世界の中においても非常に下がっているというふうに危惧をされているからというふうに思います。当然経済界の中でもそういったお話が大分出ていると。では、何が問題なのかというところが、日本が同じ位置ではなくて、外国のほうが向上しているわけではないのです。日本の学力が下がっているという現実は顕著なのですよ。そうした中で、私は国の教育行政について物を申すつもりはありません。本市として今までどのような取組をして……懸命に教育長はじめ校長先生、また教師の皆さんが取り組まれているのは分かるのでありますが、ではなぜなかなか成果が出ないのかなというふうに私もいろいろ考えてみました。いろいろ要因はあるとは思うのですが、別に教育長さんが悪いと私は言っているわけではなくて、実際に今の指導要領の中でどうしてもやっぱり文科省の言うことを聞かなくてはいけないのだというところはあるので、その視点を変えてみたらどうかということで今回の質問をさせていただいたわけであります。  一丁目一番地については分かっているよと、一番大事だよというふうに教育長答弁されたので、そこについては、じゃあ、違うんじゃないのという話にはならないので、(2)番のことについてちょっと再質問させていただきます。  実はその雑誌の中で素読の薦めというテーマがあった記事を見まして、日本人が本を読まなくなったと。例えば江戸時代から明治、大正、昭和というふうに流れている中でも、読書離れが非常に顕著であると。それから、このSNSの問題が非常に今取り上げられているということで、ご存じだと思うのですけれども、東北大の川島隆太先生と、それからあと明治大学の齋藤孝先生の対談の記事を読ませていただいて、今の現実問題は何かということを非常に私なりにも捉えてみました。やはり素読の効果、読書は黙読ではなくてやはり音読をすることが体全体でその文字を吸収する、その文章を吸収する、そこに書かれている意味を吸収するというふうな効果があるということは、もう当然教育長も分かっていらっしゃると思います。そういったところを重点的に授業の中、それから当然朝の読書、取り入れているところは山のようにあるわけですよね。山のようにあるということは、効果があるということですよね。効果がないところでは何も取り上げていないわけなので、ぜひ本市でも学校の中でこういった効果があることを素直に取り入れて、全部をやってみてくださいという言い方ではないのですが、試験的に1クラス、2クラス、学年、どんな形でもいいですから、取り入れてみてはどうかと。これはお金かかりませんから。先生方の意欲と情熱でしっかり子供たちに伝わり、それが反復をすることによって効果が目に見えてくると思います。思いますというより、この対談の記事に書いてあります。  あと、SNSの件は後からやりますけれども、この点について教育長どうですか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 国語、国語力って何だかという話もあるのですけれども、国語は本当に大事だというのは、これは大橋議員のおっしゃるとおりで、私も全くそのとおりで、そうではないという人は多分いないのではないかと思います。つまり標準時数でどうなっているかといえば、小学校1年生、国語306時間です。ほかの教科の2.5倍ぐらい。それは、最も大事だからなのですね。時間もそうなっています。  それから、OECD、学力という、この学力何だかという話もきちっとしなくてはいけないのだと思うのですが、少なくともOECDの中で日本の学力と言われたものは5位より上です。1位がシンガポールですけれども、シンガポールの学力ってどうなのかなというと、またいろいろあると思います。あそこはある種特殊な国ですから、だからそんなに差が……一時期学力低下とよく言われたときもありましたけれども、今はむしろそんなでもないのではないかなというふうに思っています。かつて1位、2位だったときもありますから、そういうことで言われるのかなとも思うのです。  それから、素読の話ありました。全く私も本を読むこと、音読、素読含めて非常に大事だと思います。多くの識者が同じようなことを言っていますね。藤原正彦、数学者ですけれども、お父さん、新田次郎ですけれども……     〔「そうです」と呼ぶ者あり〕 ◎教育長(志小田美弘) 彼なんかは非常に国語教育を大事に考えていて、「祖国とは国語」という本を書いているくらいなのですが、全くそうだと思います。国語というのは、コミュニケーションとか、それから情報伝達だとか、だけでないのですね。人は言葉を使って考えますから、非常に大事なのですね。持っている言語の能力以上に思考力が育たないと、全くそのとおりだと思います。  ですから、本を読むという行為においては非常に有効だというのは全くそのとおりです。ですから、学習指導要領の中でも音読教材とか物語教材というのは必ず位置づけられていて、一番時数多いのが小学校1年生です。これも理由があります。発達段階からいえば一番大事だということですね。中学生ぐらいになると、国語と数学の時数同じになりますけれども、そういう考え方です。  それから、そういうことで全く同じなのですが、国語の教科指導の中でそういうふうな扱いの中で決まっていますから当然やりますけれども、プラスアルファのところですよね。議員さんおっしゃったとおり、本市においても朝読書は全ての学校でやっています。毎日やる場合と、それから週に3回とかケースはありますけれども、基本的に全ての学校でやっています。昼読なんていう活動をやっているところもあります。大体朝の会前の10分ぐらいでやっているのです。ですから、1週間の中の回数の違いはありますけれども、朝読書の取組はどこでもやっている。全ての学校でやっています。  加えて、長くしゃべっているのもあれなのですけれども、校長会議なんかでも読書の大事さというのは非常に話をしていて、本の貸出しとか、図書館の利用とか、市民図書館との連携とか、そういうところしっかり図って、子供が読む本、これを増やそうという話をしています。  議員おっしゃるとおり、子供の不読率というのは校種が上がれば上がるほど上がります。1か月全く読まない子供、小学校で4%です。これは令和3年の調査ですけれども、中学校で15%、高校に行くと何と57%になるのですね。これは何でそうなるか。ほかのおもしろさも出てくるのでしょうからね。各年代で調べたやつもあるのですけれども、年代にかかわらず、年代の半分は本を一冊も読まないということ、これは20歳から60までですけれども、一般に日本人、本を読まなくなっているのかもしれませんけれども。こういう状況の中で、だから小学生のときにいい本と出会うとか、本の面白さを知るとかというのは非常に大事だと私も思っていて、特に小学校には今お願いをして、いろんなことをやってもらってはいます。少し時間かかるところもあるのですけれども。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 当然教育長もいろんな文献で、かつまたいろんな情報を得ていただいて、実践もしているということで、日本全国、これは皆さん理解していて、大事だと思っていて、なおかつ実践していると思うのです。ただ、ではどうして抜きん出るところがないかというと、同じようにやっているからですよね。抜きん出る方法というのは、当然皆さん分かっていらっしゃると思うのですけれども、現実の学校経営とか運営についてなかなか独自な部分がやりにくいというところがあるかもしれないのですけれども、私はこの記事の中で非常にすばらしいなと思うのは、読書は当然、音読は大事、それから一歩踏み込んで速音読、つまり速く読むとか、それから古典を教材に使うとか云々ということをチャレンジしているわけですよ。そうすると効果が上がっているのですよね、やっていないところと比べたら。当然学力向上しているのです。例は後で言いますけれども。そういったところで、どこ切っても金太郎あめみたいなことであれば、努力しているというのは分かるのですけれども、一歩抜きん出る、本当の意味で私言っているのは、子供たちの学力が向上することです。点数を取るだけではなくて、学力が向上するということは人間力も向上するわけですよ。当然理解することができるようになるわけだから。道徳の問題も含めて、倫理観の問題も含めて、必ず向上するのですよ、学力が向上すると。そこを考えていただければ、東松島独自のこういった素読なり読書の時間をどう使うか、どういう文献を教材として使うか。  この中で先生おっしゃっていたのは、あまりにも今、日本の教科書が簡単過ぎると言っているのですよ。私が言ったのは、古典とか、論語とか、そういうふうなところは難しいですよね、実際に大人が読んでも難しいのですよ。でも、教科書があまりにも簡単過ぎて、子供たちの興味、それから耳で聞こえて、声で出して、リズムを取って、そういった部分のことが易し過ぎて、子供たちを楽させているのですよ。こういうところを気づかないと、多分いろんな知識を無理無理詰め込むと批判を浴びるという、怖がっているだけじゃないですかと私は思うのです。その点について、教育長どう思いますか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) そうだなと思うところもあり……学習指導要領というのは、いわゆる全ての子供たちにとってやらなくてはいけない内容、全ての子供たちに扱わせる扱い方、それを決めているミニマムスタンダードと、全部の子供たちにやりなさいよというのが学習指導要領であります。教材、それからその教材の扱い方なども、考え方、全部示されています。それが日本の義務教育の水準をある一定のものにしているのだということ、それは目的の一つでもありますけれども、そのことが一つあると思います。  それから、学校独自の取組というところで、いろんな学校が朝読書、先ほど言った昼読書、放課後学習、いろいろやっています。この中でいろんな、例えば総合的な学習の時間なんていうのはいろんなテーマでやることは可能ですから、そういうふうな中での取組を行われているのだろうなというふうに思っていて、その分についてはいろんな工夫をされるべきだろうなと思っているし、本市においても図書館の活用で、これは鳴瀬桜華小学校だったかな、すごく工夫してくれて、利用が1.5倍ぐらいの冊数になったりしているのですよね。だから、そういういい取組を紹介しながら本に親しむ取組やろうという話をしております。  それから、教科書が易し過ぎるという点についてはどうかなと思うところもあるのですけれども、古典の大事さというのは大いにうなずくところですね。あれは、例えば小学生が意味が分からなくても繰り返し読んで暗唱するというところにも大きな意味があると私は思っています。文語は、それ自体が芸術的な高みにあるのですよね、装飾なしなのですよ。やっぱり韻律というのですかね、リズムがあって。文語なんていうのは、非常に日本語の美しさなんかを体にしみ込ませるには大変いい教材なのだろうなというふうに私は思っています。だから、音読教材どうかななんていう話はしていないわけではないのですけれども、いろんな定義の問題等ありますけれども、どう思いますかということについては、学習指導要領というのはある意味しっかり北から南まで日本の教育を担保する、そういうものでありますから、そこをしっかりとやらなくてはいけないと。加えて、各学校の中で読書あるいは音読、議員おっしゃった古典含めて各学校の中で工夫してやっていくことは非常に大事な部分だろうなという思いは、私もそう思います。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 教育長もよく理解していらっしゃるとは思いますし、単純に今日、この素読の話を出したわけではなくて、川島先生が宮城県、たしか仙台市の教育委員会の依頼を受けて、こうやって読書なり、素読なり云々とやっているのと、読書やっているのと、それから全然読書をしない人の脳の容量とか、それから記憶の……たしか研究して発表しているのですよ。差が出ているのですよ。だったら、やったほうがいいのではないのと私は思ったので、単純にですよ。だって、川島先生というすごく有名な先生が実証実験して、いや、それやったらすごい脳の活性化になっているよと言って、学力上がっているよと言ったら、大体みんなやりますよね。やりませんか。それはそれで今ここでどうですかと聞いてもどうしようもないのだけれども。  それで、対談した齋藤孝先生が実験しているのですよね、学生とか、小学生とか。これ暗唱させて、古典をね、それで7回かな、8回くらい文章を続けて音読して効果を見ているのですよね。この先生、教科書作ったでしょう、こんな……多分皆さん見ていると思いますけれども、分かりやすい……何だっけ……それなのでぜひ実践をしていただきたいなというふうに思います。ここで約束していただかなくてもいいですけれども、私が言ったことを頭の中に入れていただいて、何かの取組に結びつけていただければというふうに思います。  では、その次に3点目に行きます。寺子屋的な補習授業を実施してみてはどうかということに対しての答弁をいただきました。次の(4)で言おうかなと思っていたのですけれども、先生方忙しくて、例えば補習授業ですよね、これ、言うと。ただ、私は単純な、例えば成績が芳しくない子に対してだけの補習授業をしたらどうかということではなくて、定期的にどういった、例えば学童保育の教室を使うのかどうか分からないのですけれども、先生方にもっともっと指導する喜びなり情熱を持ってもらう。(4)で言おうかなと思ったのですけれども、何か上からのお達しばかり聞いていないで、子供たちに指導する部分、そこをもっともっと時間を取ってもらいたいと思うし、それが先生方の本来の一番の大きな仕事であり、使命だと思うのですよ。そういうところをぜひ、学校経営の中で大変かと思うのですけれども、そういった寺子屋的、つまり多くの授業をやる必要はないと思っているのです。私、今言ったように、国語ですよね。例えば書くことと、それから計算することというところのこの3つの部分をしっかり指導してもらえる時間とスペースをどうにかつくれないのかなという思いです。  なぜ寺子屋というかというと、教育長知っていると思いますけれども、江戸時代からこの寺子屋制度が日本の教育水準の高さを維持してきたと、ご存じですよね。識字って日本が特別に80%以上でしたか、外国はイギリスだって20%、諸外国は1桁台の識字しかなかったって。これが明治維新以降、日本の近代化がこんなにもスムーズに進んだのでないかというふうに世界で見ています。  では、なぜこの寺子屋がこのようにやったかというと、やっぱり自由に、今私申し上げたところの部分だけ集中してしっかり子供たちを教育していたのですよ。今は義務教育ですからね、寺子屋は私学というか、そういう部分の……でも、日本全国に6万かな、7万か所ぐらいあったと言われているくらい、日本全国に今の義務教育なりの部分、負けないくらいの数があったわけですよね。そういうところの日本人としてのその伝統も含めてですけれども、そういった部分を義務教育の中で、今学校経営の中でやっているのですけれども、そういうような考え方をぜひ取り入れていただいてチャレンジしてもらえるわけにはいかないのかなと思っています。教育長、いかがですか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) どういうお話をしたらいいのかなと思いながら壇上見ていましたけれども、学校、今、大変忙しくももちろんなっているのですけれども、決して教員が文部科学省のほうを見て仕事をしているとかという、そんなことではなくて、やっぱり目の前の子供のことを見てしっかり教員は仕事をしていますし、忙しくてもやらなければならないことはやらないといけないのですよね。そこは本分です。本来の仕事なので。ただ、そこに今、放課後学習でいえば、先ほど別な議員さんのときにもお答えしましたけれども、地域の方に入っていただいたりとか、学生のボランティアが入ってもらったりとか、そこで、主に算数、国語になりますけれども、そういういわゆる寺子屋的な個別指導の時間なども持っているところであります。教育課程の中でかちっと定まった教育活動のほかに、そういうふうに放課後であったり、始業前の朝読書であったり、あるいは夏休み中のサマースクールのような取組もやっている学校も多いのですけれども、そういう部分で工夫しながら、やっぱり子供に向き合うという、子供の一人一人の実態を捉えて、その子供の力を高めてやるための教育活動というのはしっかり取り組んでほしいし、その学校いろいろ工夫しながら今やってもらっているところだと思います。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 答弁しにくそうだったのですけれども、お気持ちはよく分かりますし、昔の寺子屋制度もマンツーマンなのですよね。全体の授業ではなくて、生徒一人一人に合わせた個別の指導形態だったようなのです。それを例えば今の学校の体制でできるかどうかは別にしても、やっぱり効果があるものについて、いろんな現代に合わせて工夫してぜひ指導していただきたいと思いますし、チャレンジしていただきたいと思うし、それからここに書いてあるように、地域の皆さんのお手伝いをいただくとか、云々とかいろいろ書いていらっしゃるのですけれども、本丸は先生が指導しないと俺は学力向上というか、実力は上がらないのではないかなと思うので、何とか先生方がそういったところに関われるような体制を、逆に先生方個人ではできないので、教育長さんはじめ教育委員会、そして校長先生たちの理解があってそういうような例えば制度ができるということになると思うので、今後の検討課題としてぜひ頭の中に入れておいてください。どうですか、教育長。いや、難しく答えなくていいですよ。ちょっと頭の中の片隅に記憶にとどめますぐらいでもいいですから、何かお答えください。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 同じような答えになってしまいますけれども、しっかり子供に向き合って、全体の指導もしながら個別の指導もしていくという……個別最適のという学習、最近使われますけれども、その子の特性に合わせた学習の個性化、それから進度に合わせた、つまり遅れている子には遅れたなりの、進んでいる子には進んでいるなりの、これ、学習の個別化と言うのですけれども、そういう工夫をしながら、課題を違えたりとか、あるいは補習的な学習だったりとか、しっかりそこは向き合っていかなくてはいけないなというふうに思っています。  一つ、学習の最適化という話と、それだけでは私は駄目だと思っていて、教室に来て勉強する大事なことは何だかというと、いろんな人と勉強するというところなのですよね。そこもやろうというのが今、協同的な学びというところなのです。子供同士の教え合いなんかを使う。そのことによって、分からなかったことが教えてもらって分かる。いっぱいいるのですよ、そういう子。ですから、個別の話と協同的な学びの話と両方やっていこうと今言っているのが、今、本市の魅力ある学校づくりの学習の取組なのです。というふうにお答えしておきます。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) この辺はちょっとかみ合わないようなのでこんな程度にしますけれども。  では、(4)ですね。関連して4、5と答えていただいたのですけれども、私は個別にやりたいなと思っているのですけれども。文部科学省の指導方針、学習指導要領を守れと、やってくれということだと思うのです。私は、先生方が忙しいのは何か……文科省から来るいろんな、例えば本市でいえばコミュニティスクールとかいろんな政策をモデル校になって実践しなさいよというのがポンポン、ポンポン来て、それ受けないとまずいのかなとか、いろんなことが絡んできて先生方は忙しいのかなというふうな思いでいます。本来文科省の、霞が関の官僚が考えたことをなぜ現場の人間がそんなに真面目にやらなくてはならないのかなというのが、私は感じているところです。私、PTAなんかの活動なんかもやったことないので、学校のそういったところというのはしばらく見ていないので、自分の子供たちが学校に行っている頃から大分離れているので、今の現状はよく分かりません。しかしながら、そういったところできゅうきゅうとして、本来の先生としての指導の部分の時間についてどうしても……やっていないと言わないですよ、一生懸命やっていらっしゃるのは分かるのですよ。でも、そういったいろんな上からのプロジェクトに対応するために時間を取られているわけですよね。そうすると、実際の本来の子供たちに向き合って指導する、情熱を持って子供たちに接していく、この子供たちがいい人間になってほしいという、その教師としての情熱なりの力をそがれているのかなと思ったので、ここは非常に柔らかく書きました。でも、文科省の言うことは聞くなと、それについて教育長はどう思いますかというのをこの場で言ったらいいのかなと思ったので、その辺だけまず1点、お答えいただいていいですか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) まず1つなのですが、学校現場の、毎日一生懸命教員が文科省のことを見て仕事をしているかというと、そんなことはないのだろうというふうに思っています。間に県教委があって、指導員があって、大きな方針だみたいなものはそれは当然出てきますから、そこはあるのですけれども、何か文科省の政策でということではないと思います。文科省が学校の教育活動の細部まで決めるわけではないので、そこは学校に十分な裁量はあります。ただ、もちろん時数の規定なんかはありますけれども。それできゅうきゅうとなっているということは当たらないかなというふうには思っています。  それから、文科省……多分学習指導要領というのは、これは大分前に議論もあったのですけれども、これはいわゆる法律です。ですから、これに従わないというのはこれは法令違反になってしまいますので、これは従わないといけないということになります。  ただ、学習指導要領も一回読んでいただくと分かるのですが、こういう扱い、こういうところに重きを置いた扱い……何というかな、それなりの幅はあります。何だろうな、一挙手一投足まで教え方を縛るような、そういうものではないので、そこは官僚が一地方の学校の教員の教育活動まで縛っているというような捉え方はちょっと違うかなという気はします。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 法令ですので、守らなければならないというのは理解します。私は、守らなくてもいいのかなと思っていたのですね。要はお手本で、ひな形で、こういうふうに指導してくださいねというのがあって、それを全部やらなくてもいいのかなと思っていたし……認識が間違っていたらすみません。間違っていたようです。守らなくてはいけないということなのですね。  そういうことで、自由に学校というのはできるのかなと思っていたものですからこういった質問をさせてもらったのですけれども、文科省の官僚の皆さんがかっこよく打ち出す、例えばグローバル社会に対応できるような英語教育をしろとか、こうやってIT社会なのでICT教育をしろとか、一時電子黒板ができたときにはこれは何なのだろうなと思うくらい、何でそんなふうなことをするのかなと、何で黒板でチョークで駄目なのかなという、そういう思いあったのですけれども、そういうふうにどんどん国のそういう政策にどうしても振り回されているのかなというイメージをどうしても持ってしまったので、こういう質問になったのですよ。でも、何か本丸はここではないよなと……アクティブラーニングとかって子供たちに議論をしてお互いの例えば人格を認め合いながらお互いの個性を高めていこうとか、例えばですよ、義務教育の小学生にそんなことを求めて対応できるかといったら、普通はできないではないですか。やっぱり義務教育のうちは先生方、つまり教師側がしっかりリードして子供たちにそういった知識を無理無理でも入れてあげなくてはいけないと思うのですよ。子供の自主性って何ですか、小学校1年生に自主性を持って授業に向き合ってさと、お互いに議論して、話合いをしていい方法を見つけましょうねと言ったって、いや、小学校の低学年の子供たちにそういうことをして、本当に効果があるのかと、教育長は思いますか。どうですか、これ。どうですか。あるというならあるでいいです。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 私、県庁の教職員課というところにいたことがあるのですけれども、あそこの課長さんは文科省から来るのですよ。三十二、三で課長さん、だから文科省の現場というのは、県の教育委員会なのだなと思ったことあるのですけれども、3人の方とお付き合いしましたけれども、私は当然部下ですけれども、非常にやっぱり現場のことを考えています。基本的にだから文科省の人たちは、何か官僚イコール悪みたいなのがありますけれども、非常に考えていますね。一生懸命考えています。やっぱり現場のために何やったらいいのかということを基本に考えています。考えているというふうに私はあのとき感じました。若いけれども、すごいなというふうに思いながら見ていました。  それから、大橋議員さんがおっしゃることも、ああ、そういうことなのかなと何か感じ取れることはあるのですけれども、一つ、不易と流行という言葉ありますけれども、だから大橋議員さんおっしゃるのは、例えば不易の部分で、子供たちに本当に学校で教えなくてはいけないことは何なのか。例えば、私なんかも古くさいところあるのですけれども、ひきょうを憎む心でないかと、最近ひきょうという言葉は本当に聞かなくなりましたね。だけれども、うんと大事な言葉ではないかと思うのですよ。昔だったら、何かけんかしたら、おまえひきょうだろうと言われればそこで終わりましたね。それぐらい恥ずかしいことだったのですけれども、そういうひきょうを憎む心だったり、あとくじけないで頑張る心だったり、友達と助け合って協力して何かこう頑張るということだったり、それはまさに不易の部分だと思うのですね。  一方で、やっぱり時代の変化とともに、これから生きていく子供たちですから、これから70年も、80年も生きていく子供たちなのですよね。そうすると、必然的に例えばICTの技術であったりとか、それからアクティブラーニング、昔は「男は黙ってサッポロビール」なんてありましたけれども、そうではなくて、黙っていないで、思っていることをしっかり議論するのだよ、違う立場の人とちゃんと議論するのだよという議論する力とか、それはこれから生きていく子供たちにとっては必要なことなのだろうと思うのですね。  ですから、不易の部分として時代が変わってもしっかり大事にしなければならない美意識だったりの部分と、これから未来に生きる子供たちですから、その子たちに身につけさせていかなくてはいけない、そういう流行の部分と両方あるのだろうと思います。
    ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) 時間も大分経過しましたので、最後の(5)であります。他自治体の取組ということは、当然いろいろ情報収集していただいていて、取組で効果が上がっている自治体、学校もあるとは思います。  たまたまその記事の中で、多分教育長はご存じだと思うのですけれども、陰山ラボ代表、陰山英男さんの記事を私、見つけて読みました。本当に一教師から、退職されてからこういうふうに主宰をしてやっていらっしゃるというのですけれども、たまたま一例ですよ。この記事を見たら、福岡県西川小学校というところでこの陰山メソッドを実践したら、ポイントがすごく上がっているのですよね。この学校だけ特別ではないと思うのですよ。すごいですよ、だって。プラス22.5ポイント、国語B、算数B、プラス30ポイントというふうに数字を見ると、えっ、この人の考え方なり指導方法を取り入れるとこんなに一気に上がるのかしらと、私は素人なのでどういう理屈だか分からないですよ。でも、この人も、ほら、読み書き、そろばんでしょう。それを実践してみてくださいということで実践してもらったら、こんなに学力のポイントが一気に上がったわけですよ。だから、そういうように成功している事例をしっかり情報収集していただいて、取り入れるその勇気というかチャレンジ精神を持ってもらいたいなと思ったので、この部分取り上げてみたのですけれども、いかがですか。 ○議長(小野幸男) 教育長。 ◎教育長(志小田美弘) 陰山英男さん、百ます計算というやつで一時期一世を風靡しましたね。もともと四国かどこかの小学校の先生だったかと思いますけれども、大学の先生までやりました。この地辺りでもいわゆる百ます計算なんてやったことはかつてあるのではないかなと思うのです。廃れたわけではないですけれども、別なやり方になってきたりして、似たようなことをやっているところもあるかと思うのです。だから、いろんなところでそういうことをやっている事例、承知はしています。だから、その中で本市が参考にすることは何だろうななんていうことを見ながら、内部で検討しながら、これはやれそうだねとか、これはこのままではちょっとうちはあれだねとか、教育課程の編成上、ちょっと今、うちはこれをやっているから、これを入れるのは苦しいよねとか、そういう検討はしていますし、いい情報があったら、まねしないとかというのでは全くなくて、進んだ自治体の例なんかは参考にしますし、あと校長会で去年は須賀川のほうに小中一貫教育の研修に行ったりしています。そういうことでしっかり参考にはしていきたいと思います。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) ちょっと今の教育長の答弁、チャレンジしてみますみたいな答弁だったので、最後の部分については……先ほど(2)で音読、素読のところで川島先生と齋藤孝先生のお話ちょっとさせていただいたのですけれども、その中でいい部分のお話をさっき申し上げたのですけれども、悪い部分のお話でね、SNSの話と言いましたでしょう。そのときには突っ込みませんけれども、何か今度あるのですよね、瀧先生だっけ、の講演会ですか。それは企画されているということなので、あの先生、前に一度聞いて、いやあ、SNSやると駄目だっちゃねという、気をつけて時間の制限しろとかなんかという、その講演を私も一回聞いたことがあったのですよ。川島先生が言っているのは、このSNSで記憶が消えると書いてあるのですよ。SNSを1時間以上使っていると学力が落ちるということは、記憶が落ちるということなのだそうです。我々素人目だと、SNSで情報収集して、使えば使うほど記憶が蓄積していくと思っていたのですよ、私。そうしたら、消えると書いてあるのですよ。それ、川島先生が言っているから間違いではないのかなと思って、だからやっぱり時間的制約とか、必要以上にスマホでゲームをやったりとか、そういうことはよくないなとつくづく思いました。我々大人も、だんだん、だんだん、スマホばかり見ていると記憶消えていくのではないですかね。そうすると認知症に近くなってくるのではないかと、非常に私怖くなっていたのですよ。だから、我々も今、本当にスマホを見ながら、全部スマホながらなのですよ、自分もそうですけれども、いや、怖いなというところを非常に感じました。特にこれから成長期の子供たちにこの悪影響を続けていったら、本当に学力向上なんていうレベルの話ではなくなってくるのではないかと思うのです。要は、記憶が消えるということは、思考回路、だから語彙が少ないのですよね、今の子供たちって。LINEで、どこ行く、あそこ、何おいしい、食べる、そんな程度の会話しかしていないので、語彙力がすごく落ちているのですってね。つまり文章を理解する能力ですよね。それから、文章を使う能力ですよ。引き出し少ないですよね。そう感じませんか、先生方。会話が非常に短くなって、連絡事項だけのやり取りみたいなところがすごくあるようになってきていると思いませんか。なので、やめろと、スマホ使わせるなというのではないですよ。でも、こういう悪影響がある記事を読んでしまうと、私はここで、スマホを子供たちに使わせないほうがいいのではないですかとつい言いたくなります。どうですか。 ○議長(小野幸男) 教育長、答弁できる範囲でお願いします。 ◎教育長(志小田美弘) ここは大いに思いが重なるところですね。瀧先生は川島先生のお弟子さんですから、基本的には同じ方向、同じ考え方で、脳外科です。アンデシュ・ハンセンというスウェーデンの精神科医がスマホ脳という本を書きましたね。これがベストセラーですよ。去年の終わりあたりですかね。大体川島先生、瀧先生が言っていることと同じことを彼は書いています。ベストセラーになって、多くの人がこれやっぱり関心持って、だからベストセラーなのだなと思って、それはよかったなと思うのですけれども、昨日、人間は系統発達の生物だと言ったのですけれども、全くこういう脳神経の方が言っているそうで、そもそも人間の脳みそはあれを使う段階になんか人間の脳って来ていないのだってね。非常にだから有害だと言っていますね。だから、消えるというよりは定着しないのだと思います。  ただ一方で、それはちょっと置いておいて、今タブレットなり、スマホなりというのが重要な検索のツールになったり、通信手段になったりしているということ自体も、これはもう否定できないことなのだろうなと。いろんなものがこれがツールになっていますので。だから、正しくきちっと使うということなのだと思うし、今の子供たちも含めて使い方が抑制的かというと、そうでないという問題しかないとうんと思っています。議員さんと同じです。  ですから、今度6月30日に瀧先生の講演、またいただいて、今年は、未来中でやりますけれども、それを小学校の4年生から中学校3年生まで全部見られるような配信をしますし、あと保護者、PTA、保育所、幼稚園、そっちのほうにも見てもらえるようなものにしたいなというふうに思って、周知もします。意外となかなか見てもらえないのですけれども、いろんなところでそのスマホあるいはゲームが大きいところもあるのですけれども、そこに対する問題意識はみんなで持っていかなくてはいけないのだろうなというふうな思いがあります。非常に難しいのですけれども、長い取組しなくてはいけないという思いがあります。濁流を泳いで遡るくらい大変だなという思っています。世の中が、大人がとりこになるようなゲームが次々開発されて出てきていますから、子供が消費者になっていますから、大変な世の中だなと思っていますけれども、ですけれども、この危うさというのはみんなで分かって、抑制的にやっていかなくてはいけないのだろうなと思っています。子ども宣言というものを去年宣言しました。それに基づいて、今年はデジタルメディア・コントロールチャレンジ(東松島ゴール)というふうな目標をつけて小中学校で取り組んでもらおうと、取り組んでいくという、そういう途上にあるところであります。 ○議長(小野幸男) 大橋 博之さん。 ◆15番(大橋博之) ちょうど時間となりましたので、以上で質問を終わります。第2弾を楽しみにしております。 ○議長(小野幸男) 暫時休憩します。    午後 2時39分 休憩                                              午後 2時47分 再開 ○議長(小野幸男) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を続行します。  次に、第15位、小野 惠章さんの質問を許します。小野 惠章さん。     〔13番 小野 惠章 登壇〕 ◆13番(小野惠章) 議長のお許しを得ましたので一般質問に移りたいと思いますけれども、その前振りとして、今定例会、3日間、各会派所属の議員、それぞれ各議員の立場とか視点を基に市長、教育長に一般質問してまいりました。それを後ろで聞いていて、初日は市長、何か元気ないなというふうに思ったのですけれども、2日目はすごく元気よくて、今日はまた元気なくなったなというふうに思います。それは私の感ずるところでありますけれども、一般質問、我々議員としましては年4回、与えられたせっかくの機会ですので、市民のことを思いつつ、市長とぜひ政策論争ができればなという思いでやってまいります。  それでは、まず1件目ですけれども、県公表の新たな津波浸水想定の本市対応についてお聞きします。  宮城県は今年5月10日に太平洋側の巨大地震で最大級の津波が発生した場合の新たな津波浸水想定を発表し、本市における津波浸水面積は東日本大震災の1.3倍の49.2キロ平方メートルに及びます。市災害対策本部が置かれる矢本庁舎も津波浸水想定区域内であり、様々な見直しの検討が必要と想定され、市民の不安が増しております。そこで、以下の件についてお伺いします。  (1)、津波避難計画の見直しはいつを目途に行うのか。  2つ目ですけれども、現行の市災害対策本部の設置場所等を定めた本市の地域防災計画の見直しは急務と思慮するが、その考えはいかに。  3つ目、松島基地南北滑走路の北側3線堤が未整備のままであります。基地との協議の進捗はどのように進展しているのか、お伺いします。 ○議長(小野幸男) 市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 小野 惠章議員の一般質問のうち、大綱1点目の(1)についてお答えいたします。  6月9日に開催された議会議員全員説明会で宮城県から説明があった宮城県津波浸水想定については、国の津波防災地域づくりに関する法律の中で「何としても人命を守る」との基本理念に基づいて設定されていることを小野議員にもご理解いただいたことだと思っております。小野議員もあの場でも質疑などしていただいて、ありがとうございました。  新たな津波浸水想定区域の設定の公表を受け、本市では先日補正予算の議決をいただいた「ハザードマップの作成業務」の中で津波ハザードマップの改定を行い、市民の皆様に配付し、津波浸水区域や避難所等の情報を今年度中に分かりやすく周知することとしております。  あわせて、津波避難計画の見直しについては、早期に補正予算を計上して、今年度中に改訂してまいりたいと思っております。  次に、(2)についてお答えいたします。新たな津波浸水想定区域では、県内9市町の庁舎及び宮城県の石巻合同庁舎も浸水想定内に含まれておりまして、本市市役所の矢本庁舎も約1メートルの津波により浸水するとされていますが、災害対策本部となる矢本庁舎の2階の202会議室にはかさ上げ設置した非常用電源設備から電源が供給され、防災行政無線の個別受信機や移動系の無線が使用可能なことから、国・宮城県など関係機関と衛星電話による連絡体制が確保できることも含めて、災害対応の指揮伝達系統には影響ないものと考えております。  また、地域防災計画については、見直し作業に着手しておりまして、今年度末までには東松島市防災会議において決定したいと考えております。  次に、(3)についてお答えいたします。松島基地南北滑走路の北側については、令和2年第4回定例会において小野議員からの一般質を受けまして、議員にも同行いただいたわけですが、松島基地のほうにお邪魔して基地の当時の対応について説明を受けたわけでございます。また、当時基地としてもこういうことをぜひやりたいという話もありましたが、当時の基地側の回答については小野議員もご承知のとおりであります。  しかしながら、防衛関係予算全体の絡みもあると思いますが、防災盛土等の具体的な対応がなされていない残念な状況にありますので、今後も松島基地と調整し、引き続き防衛省への要望を行ってまいります。  なお、松島基地内の防災盛土の整備については、防衛施設周辺整備全国協議会を通じて、東松島市の要望として国へ要望していることを申し添えます。  以上であります。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 市長も、多分私と同じような考えで、今回の県の発表には大変驚いたというふうに思います。また、市民の方も同じように、せっかく我々が東日本大震災からつくり上げてきたものを超えた想定をされている現状で、その示し方とか、また理解できない部分もあるわけです。また、県の説明の中でも申しましたとおり、我々としてはちょっと違和感のある方が座長となって取りまとめたという経緯もありますので、その部分で、逆に言えば何を言わんとしているのかなというふうな思いもありますし、とにかくお金のかかることが多分想定されるので、その対応とか、市のほうの手当てもどうなのかなということは心配されているところです。言うなれば、東日本大震災においては減災の考えで、なるたけ溢水しても建物が壊れないような状況で本市を守るという形で1線堤から3線堤まで構築してきたわけですから、それを何もかも壊れて、ここの庁舎には波が来るのだということで、では、このまちはどうなるのだという思いがしました。そういうことを県の市長会の中でも多分市長は言っているのだろうと思いますけれども、果たして本当にそれの想定の中で今後我々としていろんな計画を進めるのが……進めなさいと言われているのだから、当然進めなくてはいけないのだろうというふうに思いますけれども、今定例会においても初日の五野井 敏夫議員に対しての答弁と多分重なると思いますけれども、まずは県から聞いたときに、本市でやってきたところとの対比等も踏まえて県にどのように伝えたのか、お聞かせいただければというふうに思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 今回のやつは、震災後、平成23年の12月だったかな、国のほうがそういう法律に伴って日本の海に面しているところの対応を決めたわけですね。それが基本的には、それによって。しかし、当時は東日本大震災のこの被災3県を含めて、ここを中心にそんなことを言われても困るという話で、まずは復興だということで進めてきて、その後千島海溝のこととかいろいろあって、この前の佐藤河川課長の話では本日に至ったということで、その2か月前に岩手県が公表していると。私は、その前に3月にこういう問題も出てきているということで県の河川課長が来て私に説明してから、こういう発表の仕方はやめたほうがいいのではないかということで、少なくとも我々が国、県と一緒になって防潮堤とかそういうものを造ってきたのを全て壊れてしまう、地盤沈下がある、満潮時、最悪の3つを出して、あえてそれだけの危機をあおるような表現というのは少し問題ではないかなと。東日本大震災でこれまで過去に経験したことのないその東日本大震災を一つのベースとして復興の防潮堤から何から決めたのに、今さらになってそれ以上高いのがあるのだと言われても困るし、もちろん私は前にも言っていますけれども、例えば野蒜海岸の防潮堤なんかもともとは、もちろん単体であれば壊れる可能性はあるにしても、後ろにあれだけの高盛りの道路して、腹づけをして、防潮堤と一体となっているものを、これが壊れるぐらいということはもう想定しかねるような話であるし、三陸道についても5メートルぐらいの高い道路が、その裏も、北も南も三陸道に面している部分についても、何ら高さの変化もないようなやつは個別に本当に見ているのかなという感じがしているということで、そういうことも含めて、私とすれば岩手県のような発表の仕方はできないのかと、防潮堤が壊れなかったらどうなのだと、このようになりますと。そういうことは河北新報にも既に載せているわけですよ、岩手の場合は。ところが、宮城の場合は、岩手の場合はそんなに越えていく高さがないのだということで出したようで、宮城の場合は平均7.2メーターとか、気仙沼辺りだと11メーターぐらいになっていますけれども、それをはるかに超えるやつだということで全部壊れたことにして算定しているものですから、私は非常に違和感がありますし、どっちかというと数百年に一回と言われることが本当に起きるのかなというのが逆に……ただ、今言われたように、それについて何もかも進めていく財源というのは基本的に国にないわけですから、国も、県も一つは自治体にそういうことで私たちはお知らせしていますということだと思っているのです。我々も聞いていますということで、その聞いた中で、必ずやらなければならないようなハザードマップの問題とか、避難道路をなるべく今度広げて造ろうとか、北への避難道路を造ろうとか、そういうことについてこれからの行政の中で生かしていけばいいのかなと私は考えています。今になって国で予算があるといっても、それは恐らく3分の2程度の予算で、それが例えば財源そのものも東日本大震災の財源は特別措置法で特別つくった財源ですから、今のような今後の普通の要する災害復旧の場合は到底、基本的には2分の1プラス、あって3分の2ぐらいですよね。なかなかあとはそれに対する起債措置等々あって交付税措置するとかというのが出るでしょうけれども、そういうものも、もちろん命を守るという大前提はありますけれども、それだけをやっていったのでは福祉も、教育も、医療も何もできなくなりますよ、自治体は。それは首長の判断で選択していく以外ないのかなと。ただし、大津波警報が出た際は、迷わずやはり避難指示を、避難命令をしっかりと早め、早めに出していくというのは私の役割かなと思っています。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 分かりました。  答弁の中で、ハザードマップについては今年度中、それとまた津波避難計画の見直しについても業務委託として今年度中にやりたいということですけれども、この予算措置についてはやはり国のほうでしっかりと業務委託の部分も見てくれるというふうに想定しているのでしょうか。 ○議長(小野幸男) 防災課長。 ◎総務部防災課長(奥田和朗) ハザードマップ等の財源については、現時点では特別交付税で措置されるというふうに伺っております。  以上です。     〔「業務委託」と呼ぶ者あり〕 ◎総務部防災課長(奥田和朗) 業務委託につきましても同様でございます。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 分かりました。  2つ目ですけれども、あの想定の中でこの役所が生き残れるのかなという思いもありますし、先日の地震でも大変なことになっているような状況ですから、そういう中で市長、五野井議員には防災、災害対応については今のところ影響ないのではないかなということの答弁でした。私自身もここしかないなというふうに思っていますけれども、ただ、県が示したあの想定の場合のことを考えるとどうなるのだという思いがあります。そのときは、やはりあらかじめ用意するのではなくて、そういう大変なときには鷹来の森の運動公園のあの管理棟でも防災拠点として使うとか、そのときにはヘリコプターで県のほうからいろんな通信機器だとか持ってきてもらうとか、そういう万が一のことも少し考えて対応しなくてはいけないのかなということを考えています。それはこれからの考え方なのだろうというふうに思いますけれども、市長としては今回出された想定の中での考え方として、ここでずっと本部組織をやって賄っていくのか、どういう形でなるのかをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 津波高とかいろいろあるのでしょうけれども、宮城県も石巻合同庁舎というのは同じような浸水区域ですよね。でも、県の第一線のそこはやはり防災の拠点になるわけです。本部、前線の第一線の本部になるわけです、県の。本市も、ここもやはり前回の東日本大震災では国道45号線なり、あとは仙石線辺りでほとんど止まっておったわけですよね。そういうことを考えた場合、鷹来の森というのはそれは選択権としては悪くないと思いますよ。ただ、鷹来の森に行くぐらいだったら、この東松島市、相当な、もうどうにもならなくなっている状況になってしまうのではないかなと思っております。そういう面で、現在の1メートル程度の津波、ここに来ても、本部機能はやはりここに置いておく必要があるし、やはり多くの皆さんがここに頼りに来ると思うのですよね。前線の本部が、最初からどっちだ、こっちだと言われても、やはり市民の多くの住宅地がこの周辺にありますし、私とすればその辺は市民の皆さんと一緒に2階、3階に上がってでも、何とかその場面を市民と共にその難を逃れる対策をみんなでやっていくというのが大事であって、最初からどこだと言っても、そういうお金があるならそれはいいのですよ。私は本当は前のこの東日本大震災でここに来たとき、当時役場を思い切って建て替えたほうがいいのではないかということで県議の時代に言いました。そうすることが財源とかいろんなこともほとんどできますからということを言ったのですけれども、結果的にはやはり地震としてのどれだけのゆがみとかが認められなかったと思って現在のままになっているのではないかと思うのですけれども、やはりそういう思いはあるのですけれども、現実論としてなかなか市役所移すとなるといろんな問題が、それ以上の問題が逆にあって、一番はやっぱり財源ですよね。この問題、造るときはもともとは昭和46年、47年に大騒ぎしてここに来ました、当時の矢本町。それこそむしろ旗揚げて反対、賛成あった中でここに来て、50年ほどに今なるわけですけれども、そういう面では一定の耐用年数的なものも来ていることもありますけれども、やはり長寿命化対策を講じながらやっていければ、まだまだ庁舎としてはもつのではないかと。確かにこの前の雨降ったときもこの議会棟で水が漏れてきたり、老朽化はしております。しかし、新しい土地も求めているわけでもないし、やはりここでまずは直して使っていくというのが、市民の皆さんが新しいものを造れとかなんとかという要望は私にはほとんど聞こえてきていませんので、そういうことでまずここで頑張るというのが大事かなと思っております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 私も新庁舎を建てろとか、災害対策本部を移せとかと言っているわけではないのですよ。ただ、前回の東日本大震災の折、もともとは宮城県沖地震を想定して、我々もその訓練だとか、ハザードマップもそれなりにという形で信用してきてやってきたわけですけれども、あの当時の言い方をすれば想定外だとか、未曾有の大震災だとかという形の、そういう形で終わらせられましたけれども、今回の県の発表について見れば、本当に想定外以上の、我々の考えも及ばないような形の数字の示し方をされているのです。ただ、そのときに、何百年に一遍しか来ないようなものとしても、代替案として、もしここが駄目だとしたら鷹来の森運動公園の管理棟で災害本部の開設みたいなものはやはり想定しておくべきだろうなと思います。機材とかなんとか云々とか入れて整備しろとは言いませんけれども、ただ、そのときは助けになるのは県だと思いますから、県との調整の中で、本当にあり得ないことが起こったときは、あそこに我々いますから、ヘリでも飛ばしてきていただいて、何とか支援してくださいみたいな形を取るのも一手かなというふうに思います。そういうことはないようにしてほしいなという思いしかないですけれども、でも、やはり想定外のことは、あの教授の言い方とすればあり得る話だというふうに今度なってきているので、ぜひそういう考え方もありかなというふうに思いますけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 東日本大震災、その前の宮城県北部連続地震、そういうようなときも含めて、鷹来の森については、もちろん自衛隊の前線基地にもしたこともありますし、あとはひのきしん隊という応援団、奈良県のほうから来ていただいた応援団の基地にもしたり、様々な形であそこの本部はなりました。逆に、これからはあの本部もそうですし、私は屋内のあそこに荷物、備蓄基地もありますから、その前の屋内運動場、A棟とかもありますし、そういう面で前回のときも鷹来の森には県のヘリにも来ていただいた経緯もありますから、そういう面ではあそこは安心度は一番あると思っております。そういう面で、何かあれば、ここが駄目だとなればそこしかないわけですから、当然そちらのほうに移る可能性があるということで考えております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 避難計画も、地域防災計画もこれからだというふうに思いますけれども、ぜひ、つくるのであればそういうことも考えながらやっていただければというふうに思います。  それで、(3)のこの南北滑走路北側の部分、ずっと震災後から地域要望なりしてもきましたし、当時の上田議員も一生懸命あそこが開いていたのでは危ないよという形で言っていただいたこともありました。ただ、なかなか滑走路の問題があって、やはり離発着の場合にはあそこにどうしても邪魔になるものは置けないのだという話で、なかなか閉め切りができないような状況になっています。  それで、令和2年の第4回でも私、同じ問題を提起いたして、市長には回答いただきました。ただ、その当時の基地司令との関係上もあるのかなというふうに思いますけれども、何とか前向きな方向でやっていただけるような話でした。ただ、今回こうやって県のほうから脅されましたので、ますますあそこの部分が、結局は2線堤、3線堤の間に入った水がみんなあそこに流れてくるということで、恐怖心がより増した状況になっているので、何とかこの問題をこの際早く進めてほしいなという思いで質問しております。  復興予算も切れた中でなかなか予算面の問題もあって難しいのは分かりますけれども、基地司令でも何人か替わっていますけれども、しっかりこの件は伝えていっていただいて、国の何とか善処をいただけるようにしていただけたらという思いですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 令和2年のときと今では若干、基地司令も替わっていますし、令和2年のときは、どうしても滑走路、南北滑走路の前面にあまり高いものを、飛行場としての性質上置きたくないのだというのがあるわけですよね。そういうところを理解してほしい。ただし、辺りのトンパックで固めたような土なんかも含めて、処理も含めて何らかの対応をするとき、ここは重点的に考えましょうという話であったのですが、残念ながらそれはいまだにその体制はなっていないので、機会あるごとにこれからも基地との関係でしっかり要望しながら、基地側の考えも聞いて、そして最終的には東北防衛局の予算がどこまでつくかということもあります。そういうことも踏まえて、引き続き国には要望していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 基地との共存共栄をうたっている市長、また議会もそうですから、ぜひともそういう要望については実りあるものとして、今後活動のほうを頑張っていただければというふうに思います。  それで、2件目に入ります。飼い犬・飼い猫条例の制定を求める。  令和4年6月1日からペットの犬・猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。日本においては、15歳以下の子供の数よりも飼い犬・飼い猫の数が多いとも聞き及んでおります。心の癒やしとしての犬・猫の存在を認めつつも、他方、多頭飼いや猫の放し飼い、飼い猫と地域猫との判別の難しさから来る苦情処理の問題等があります。地域の生活環境の向上とペットの適正な飼養管理が必要と思慮します。  飼い犬・飼い猫条例の制定を求めるについて、市長の所見をお伺いします。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 小野 惠章議員の一般質問のうち、大綱2点目についてお答えいたします。  マイクロチップの装着義務化については、令和4年6月1日よりブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について装着が義務化されましたが、一般の飼い主の方については装着義務はないとなっております。  飼い犬・飼い猫に関する条例の制定について、小野議員は早くそういうことをやれという、市の条例でやるべきだという話があるのですが、県内では仙台市を除く全ての市町村は宮城県条例である動物の愛護及び管理に関する条例、これを準用しております。  市でやることも可能なのでしょうけれども、罰則規定を設けるとか様々なものを考えると、なかなか市でやれないから県内の自治体ではどこでもやりかねていると。仙台市は政令指定都市ですから、保健所の関係なんかもあってできる体制になっておりますが、そういう面で本市としては罰則規定のある宮城県の条例を準用していったほうが適切な飼育についてできるのではないかなということで、市のホームページとか市報等により周知を行ってまいりたいと思っております。  それでも、今後他自治体の動向、これはやっぱり注視していきながら、今後の対応を図っているということで、人と猫との共生に関する条例というのは仙台市はつくってあるのですね。宮城県は、動物の愛護及び管理に関する条例ということで、ペットに関する条例はつくっているということですが、確かに議員言われるように、犬なんかも、特にこの頃ひどいのは、公園とかも含めてしょっちゅう散歩させている状況ですね。それは散歩して駄目だということでないのですけれども、やっぱり芝生とかそういうところに結構、犬でも、猫でもそういうところが行きたがるものですから、そういうところがやっぱり多いですし、あとは幼稚園、保育園の砂場の猫の問題なんかもあります。そういうこと全体として様々な課題もありますが、今やっぱりどうしても動物愛護という形が前面に出ていますので、そういう中でどれだけ市としてやれるかというとやはりちょっと難しいのかなということで、現在は県の動物の愛護及び管理に関する条例の準用、これで大抵のところは間に合っていく。なぜかというと、罰則規定がここにはあるのです。そういうことで、本市でつくって罰則規定つくるということはなかなか難しいものですから、そういう状況であるということでのご理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 条例に関しては、全国調べると、いろんなところでいろんな名前の条例は出ていることは出ているのですよ。ただ、問題なのが、国の動物愛護条例というものが上位法であって、それがどうしても難しいことの足かせになっているのですよ。  それで、言うなればこれ、質問の意図は、要は苦情の行き場所がないということなのですよ。要は猫が庭先に来たりとか、物置に入ってトイレしたりとか、ただそれが猫がどこの家の猫だかも分からないし、それで結局は猫というのは繁殖力強いですから、今は新しい飼い主になると、ペット屋さんから買ってくるときとか、ブリーダーから求めるときはマイクロチップという形で誰のものかというのは分かるようになっていますけれども、それ以前の方というのは努力義務で何もしなくていいわけですよ。そういう状況の中で、本市の中で、犬のほうは今しっかりとリードをつけて散歩しているから、あとふん尿の問題だけなのかなと思いますけれども、放し飼いの猫の要は苦情の受付場所、それが保健所であってもなかなか難しいのですよ。そういうところで、ぜひ本市においては、言うなれば猫、犬共々飼い主が誰なのかということぐらい分からないと、その苦情の持込みようがない、また処理のしようも困る。また一方で、猫に関しては野良猫の場合地域猫という考え方があって、ぜひ地域で面倒見てくださいねというのが保健所の指導みたいな形なのですよ。やはりそういうところは、本市の中のまちづくりだとかという部分で、環境衛生の部分を含めると、罰則を設けたものにしてくださいというふうに求めているわけではないのです。やはり飼い主のいない猫とか犬の問題のものをスムーズに処理する方法として条例化を進めて、飼い主が分かれば一番いいのかなということの、本筋はそういうところなのですけれども、市長は猫、犬飼っていますか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 私は、小さいときから猫とか、犬とか、馬とか、そういうものは結構好きなのですよ、動物はね。しかし、今猫なんかのことでいうと、様々な雑誌なんかで、田代島みたいなところ、猫の島とかどうのという、逆に地域おこしとかでうまく活用している場所、地域もあったり、地域猫という、野良猫を地域猫と言うことはないのですけれども、ただ、我々小さいときは、やっぱり猫というのは繁殖力強くて、よくいろんなところに5匹、10匹子をなして、その処理なんていうのは、子供たちというのはよくやったものなのですよ。そういうことを……それは。かばんに入れたり、本当に涙流しながら、こんなことをやっていいのかなと思うようなことも、やっぱり当時はそういうことで、みんなどこの家庭でも猫などもおりましたからね。そういうことで……しかし昨今はそういう住宅事情とかも環境も大分変わってきて、猫に対することも大分違ってはきているので、だから殺すとかそういうことはほとんどないので、どうしてもそこには食べ物があれば生きていくという形で、そちらこちらを徘徊しながらも生きている猫が結構いるのかなと思っております。  犬については、要するに登録制があって、狂犬病関係の注射とかなんとかさせるから、一定の数字は押さえるのですけれども、猫の場合はほとんどそういうところまではなかなかいっていないのではないかなと思うのです。非常にそういう面では、東松島に猫何匹いるのですかと言われたって答えられないのが現状の姿であります。恐らくこれはどこの自治体もそうだと思うのだね、今の場合、猫の場合はね。これ、寒いところであれば外で、よほど北海道の寒いところであればなかなか寒さを越えていくのは外にいれば難しいと思うので、それは……やっぱり一定の暖かい東北クラスではやっぱりまだまだ繁殖していきますよね。  そういう面で、現実には市でやる、条例つくっても結果的にはそれで何をやれるかというと、飼っている人の責務とか、市の責務は言うにしても、それをあとどのようにするかというのはなかなか難しいかなと思っているのですね。今後研究はもちろんしてみることは大事ですけれども、私とすれば今後県内の自治体でどういう状況にするか、それをまず注視していきたいなとというのが本音のところであります。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) この一般質問出してから、河北新報の6月11日付で仙台市条例の2年の歩みみたいな形で、今どういう状況なのだということで、ここの中で地域猫活動の推進などを掲げてきましたけれども、2年が過ぎても理念が浸透したとは言いがたいと。そういう去勢手術だとか手当てはしているのだけれども、逆に今度手術費の確保が課題になってきているとか、そういう形になっている。結構困り事の、条例つくってもなかなかうまくいかないのは分かります。ただ、意識として、やはり猫を飼った人は終生飼養の義務はあるわけだから、犬もそうですけれども、そういうことのしっかりとした市民の啓発も含めた部分で何かしらの条例化をすることで、そういう歯止めがかかる部分もあるのではないかなというふうに思います。  本当に生後半年で親になって、年3回ぐらい産むそうですから、そうしたら本当に大変なことになりますし、事実そういう多頭飼いで困っているという苦情も出ているので、やはりこれは何とかしなくてはいけないのだろうなという思いなのです。  例えばそういう苦情があったときに、環境課が間に入って保健所との対応をするわけだろうと思いますけれども、それでどこの猫か分からないときに、結局今は困っている人が捕まえたときに、改正動物愛護法で個人や事業者から引取り求められた場合に拒否できますよということになっているのですよ。だから、あなたたちの地域で処理してくださいみたいな言い方、この前も問題発生したときにそういう保健所の答えだったので、なかなかどこの猫とも分からないものを地域の中で何とかしろだとか、個人の責任で何とかしろと言われても、それはちょっと行政のおかしなところではないかなというふうな思いがありますけれども、その辺に関してどうですかね、苦情があったときに対応として、これから。 ○議長(小野幸男) 市民生活課長。 ◎市民生活部市民生活課長(藤田栄治) 今、確かに年間約30件程度の苦情がありまして、そのうち半分が犬、あとまた半分は猫ということで、議員がおっしゃったとおり、ふん尿の関係とか、あとは多頭飼いだったりというような苦情が来ております。あとは、野良猫の餌づけをしているとかということで、ちょっと近所のほうから迷惑だというような苦情なんかも来ておりますが、基本的に保健所のほうと一応協議したりなんかして対応するようにはしておりますが、やはりなかなか全て保健所で引き取るという形にもいかないものもありまして、どうしてもということであれば保健所のほうに持ってきてくださいというような形にはなるのですけれども、なかなか全てそのような形にはいかないような状況でございます。  市長申しましたとおり、猫に関してはやはりちょっと犬と違って登録されていないものですから所有者が分からないので、勝手に処分というか、そういうのもなかなか難しい状況でありますので、今回マイクロチップの装着が義務化されたということですが、国のほうでも市町村でのそのマイクロチップによる管理というのがまだいろいろ法律とかそういうのが決まっていない状況でありまして、まずは販売のブリーダーやショップのほうで売った猫がどういう形で本人が分かるようにというような登録なるようにという形のようでありますし、そこから買った方がさらにまた転売というか、ほかの人に売ったとなると、そこでまた本当は書き換えとかそういうのが必要なのですが、それにはお金がかかるということで、なかなかそこも義務化になっておりませんので、ただ、最初に登録した方の名前は残るということですので、今後それが普及して所有者が分かるように早くなってほしいなということで、今後県を通じて国のほうにそういった登録のほうの推進のほうをちょっと要望していきたいなというふうには考えております。  苦情に関しましては、現場に行って、その状況、状況に応じて対応していくしかないのかなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 現状苦情もあって、その対応も大変だということです。そういう中でぜひ飼い犬、犬は鎖でつないでおけばいいのですけれども、猫に関しては家の中で飼うように推奨するだとか、やはりそういうことは、現に苦情を上げてくるように困っている方もいますので、やはり市のほうとしては何らかのその人たちに応えるための対策等を打ち出していかなくてはいけないのだろうというふうに思いますし、また今のマイクロチップの話ですけれども、あれは単にこれからのことで、現状これからどういうふうに、今までいる猫に関しての義務化もないわけですから、先ほど申しましたとおり、親になれば3回も子供が生まれてしまうような状況ですから、やはりそういうところの対策も含めた中で、ぜひ啓発も含めた条例化を、市長、研究すると言っているのですから、一生懸命研究して早くお答えを出していただければなというふうに思います。その答えを聞いて、今日の質問は終わります。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) 県条例もありますし、その中で市がどういうことをやることがいいのかも研究しますし、他の自治体の条例も研究してまいりたいと思います。  以上です。 ◆13番(小野惠章) 終わります。 ○議長(小野幸男) これをもって議員一般質問を終了します。 △日程第3 議案第48号 副市長の選任につき同意を求めることについて ○議長(小野幸男) 日程第3、議案第48号 副市長の選任につき同意を求めることについてを議題とします。  市長より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 議案第48号 副市長の選任につき同意を求めることについて、提案理由の説明を申し上げます。  今回の提案は、東松島市副市長、小山 修氏が令和4年6月30日をもって任期満了を迎えるため、引き続き同氏を東松島市副市長として選任いたしたく、議会の同意を求めるものであります。  小山副市長については、市長マニフェストを具現化するため、また東日本大震災から復興の完結、そして市勢発展に向け、市民が抱える様々な行政課題を克服し、健全な行財政運営に向かって的確かつ迅速に対処したいと考え、平成30年6月定例会で提案し、ご可決いただき、同年7月から現在に至るまで副市長として尽力いただいております。  小山副市長は、長年にわたり本市の職員として携わった行政経験と人脈を生かし、就任直後から東日本大震災からの復興業務や市行政運営の全体調整などに尽力いただいております。これらの豊富な行政経験を本市第二次総合計画後期基本計画に掲げる重点プロジェクトの道の駅、令和の果樹の花里づくり等々はじめ、特に喫緊の課題である人口減少対策、雇用の場の創出、産業振興及び観光政策等を私と共に推進し、私を補佐する副市長として市政に携わっていただくことが東松島市の発展と、結果的には市民の幸せにつながるものと考え、再任したく提案するものであります。  以上、議案第48号についてご審議の上、ご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小野幸男) これをもって提案理由の説明を終わります。  議案第48号 副市長の選任につき同意を求めることについての議事を中止します。 △日程第4 議案第49号 令和4年度下浦住宅3号棟大規模改修工事請負契約の締結について ○議長(小野幸男) 日程第4 議案第49号 令和4年度下浦住宅3号棟大規模改修工事請負契約の締結についてを議題とします。  市長より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 議案第49号 令和4年度下浦住宅3号棟大規模改修工事請負契約の締結について、提案理由の説明を申し上げます。  本工事は、昨年の令和3年第2回東松島市議会定例会で契約締結の議決を賜った下浦住宅2号棟大規模改修工事に引き続き、同住宅の3号棟の大規模改修を実施するものであります。  市営下浦住宅3号棟は、建築後49年が経過し、建物本体の電気、機械、給排水設備及び外壁、内装が経年劣化するとともに、物置及び自転車置場についても改修が必要なことから、国土交通省所管の補助率2分の1の社会資本整備総合交付金の採択を受け、大規模改修工事を行うものであります。  当該工事については、去る5月26日に執行した制限付総合評価一般競争入札において、応札5社のうち久我建設株式会社が価格点以外の評価点20点、価格評価点80点と、いずれの評価項目においても第1位を獲得して落札したことから、工事請負契約を締結しようとするものであります。  なお、久我建設株式会社との間で去る6月2日に仮工事請負契約を締結しており、契約金額は2億7,390万円、予定価格3億1,332万4,000円に対する落札率は87.42%でした。  工事の概要については、建物本体の外壁、屋上、内装などの改修工事及び耐震補強工事一式、電灯、弱電設備などの電気設備改修工事一式、換気給排水などの機械設備改修工事一式を行うものであり、住宅各戸についても居住者の利便性を考慮し、これまでの3Kから2LDKに改修するものであります。  工事期間については、議決を賜った日の翌日から令和5年2月28日までとしております。  詳細については、議案参考資料2ページの資料2―1から8ページの資料2―8までをご参照願います。  以上、議案第49号についてご審議の上、ご可決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小野幸男) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより質疑に入ります。質疑ありませんか。6番土井 光正さん。 ◆6番(土井光正) 今回の入札については、品確に基づく総合評価という形で行っているわけなのですが、今回その5社の入札のうち2社が失格するくらいなかなか厳しい闘いというか、あったのかなというふうに感じております。  そこで、今回総合評価、入札価格のほうが1、2、3位の中でほとんど100万単位の僅差なのですね、全体の金額からすると。そういう僅差でもって価格のほうが決められているというような話で、価格点以外の評価点、これが32点ありますけれども、それによって意外と逆転する可能性があった入札かなというふうにうかがえます。  そこで、価格以外の評価点、1位になった評価点が20点になっておりますけれども、本当はこの比較表があれば私も質問しないで済むのですけれども、20点あったというようなことは、全体の評点が32点の20点ですから、大体6割ぐらいなのですね。ですから、そんなに価格以外の評価というのは企業の施工能力とか、あるいは配置技術者の能力、地域貢献という形でそれを審査しているわけですが、この20点、大体6割弱の配点しかなかったというのは、どのような点がちょっと減点されたものかをお伺いしたいと思います。 ○議長(小野幸男) 財政課長。 ◎総務部財政課長(片倉義和) 価格以外の評価点については、先ほど土井議員がおっしゃったように企業の施工能力等様々な項目で点数をつけてございます。1位であった20点というところで、一番点数伸びなかったという理由については、地域貢献のところが全部で14点、そこに配点あるのですが、そこの部分について第1位の久我建設についてはそこが2点だったということで、総合評価点以外の32点、満点中20点という、差についてはここの項目の部分になります。  以上です。 ○議長(小野幸男) ほかに質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) これをもって質疑を終結します。  お諮りします。ただいま議題となっています議案第49号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) 異議なしと認め、委員会の付託を省略します。  これより討論に入ります。討論ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) 討論なしと認め、討論を終結します。  これより議案第49号を起立により採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(小野幸男) 総員起立であります。よって、本案は原案のとおり可決しました。 △日程第5 議案第50号 定住自立圏形成に関する協定の一部を変更する協定の締結について ○議長(小野幸男) 日程第5 議案第50号 定住自立圏形成に関する協定の一部を変更する協定の締結についてを議題とします。  市長より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 渥美 巖 登壇〕 ◎市長(渥美巖) 議案第50号 定住自立圏形成に関する協定の一部を変更する協定の締結について、提案理由の説明を申し上げます。  本協定に係る石巻圏域定住自立圏構想は、石巻圏域の石巻市、東松島市及び女川町の2市1町が都市機能と生活機能を活用することで、広域連携の取組を強化し、石巻圏域の住民が将来にわたって安心して暮らし続けられる魅力的な定住自立圏の形成を目的としており、その構想を実現するため平成22年10月1日に中心市の石巻市と定住自立圏形成に関する協定を締結しております。このものは皆さん既に控えというか、渡されていると思います。  その後、本協定に係る具体的な取組を定める石巻圏域定住自立圏共生ビジョンの策定前に東日本大震災が発生し、協議を中止してきましたが、石巻圏域の復旧・復興事業の見直しが立ったことに伴い、2市1町による協議を昨年度から再開し、社会情勢や震災から11年が経過した石巻圏域の現状、石巻圏域の状況の変化に対応した協定内容とするため、今年4月から協定内容の変更について検討を行ってまいりました。  具体的には、従前の協定内容を現状に合わせるとともに、医療と福祉の政策分野を「医療福祉分野」に統合・再編するなど、各政策分野の取組事項及び内容の一部変更、文言の整理等を行っております。  また、「デジタル・トランスフォーメーション」の推進、「移住定住の推進」、「震災伝承の推進」、「政策の調整」、「SDGsの推進」等、時代変化に対応した新たな取組項目を追加しております。  今後の予定ですが、協定の一部を変更する協定を締結後、石巻圏域定住自立圏共生ビジョンについて、懇談会及びパブリックコメントを経て、今年の10月末までに公表することになっております。このことにより、対象事業に係る経費については、今年度から特別交付税措置されるものであります。  詳細については、議案参考資料9ページの資料3をご参照願います。  以上、議案第50号についてご審議の上、ご可決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小野幸男) これをもって提案理由の説明を終わります。  これより質疑に入ります。質疑ありませんか。13番小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 今回の一部変更という形の協定なのですけれども、以前と比べると文言の表現の仕方が違っていたりとか、新たに追加された部分とかあって、ちょっと分かりにくいのです。それで、その部分のところをもう少ししっかりと、新たな部分は何なのかということをお示ししていただきたいのと、それから今までやってきているものが結構網羅されていますので、そこの中で本市における負担金が発生しているものもあるのですよ。それで、新たに今度の協定の中で、改めて追加された部分に関して本市が負担金が発生するものがあるのか、ないのか、それについてお答えいただければというふうに思います。 ○議長(小野幸男) 復興政策課長。 ◎復興政策部復興政策課長(大久政信) 質問にお答えいたしたいと思います。  具体的に変わったところといいますと、協定書の別表第1の生活機能強化に係る政策分野というところになります。すみません、議案書の5ページをお開きしていただきたいと思います。こちらのほうで、別表第1の生活機能強化に係る政策分野というところになりまして、医療・介護・福祉人材の確保と、あと別表第2の結びつきやネットワークの強化に係る政策分野、こちらは先ほど市長申し上げましたけれども、新しい取組としまして「デジタル・トランスフォーメーション」の推進、「SDGs」の推進及び「震災伝承」の推進などとなっております。今のは10ページになります。また、12ページの別表第3の圏域マネジメント能力の強化に係る政策分野なども変わっております。  また、新たに、今議員ご説明ありました事業に対する各市町で実施する事業に対する費用負担というのはございません。  以上です。 ○議長(小野幸男) 小野 惠章さん。 ◆13番(小野惠章) 7ページの陸上競技場の整備と利用促進という部分で、本市の役割の中に陸上競技場の整備に協力しということがあるのです。それで、整備に協力するということは金を出せと言われるのかなというふうに思ったのですけれども、それは一切ないというふうに考えてよろしいのですか。 ○議長(小野幸男) 市長。 ◎市長(渥美巖) この協定になって議案出す前にその辺は私のほうから担当のほうを経由して相手側に確認しておりますが、陸上競技場の整備と利用促進、これについて本市は陸上競技場の整備に協力し、利用促進に向けた調整に取り組むとなっていますが、お金については本市からは求めていかないということです。  中心市が8,500万もらっているのですね。本市が1,800万しかないのに、こういうことに付き合わせられたのではたまったものでないということなのですね。私はそもそも、もしそういうことであるのであれば、私は陸上競技場の競技人口から含めて……石巻は非常に陸上競技に対する理解・関心が高くてすごく組織がしっかりしているところあるのですけれども、本市の場合はなかなか、先日ちょっとスポ少のほうで若干組織が出たという程度で、陸上競技場のことで今までの実績はほとんどないに等しいような状況にまだなっていますので、そこまではないと。今まで私は逆に、この石巻から前の亀山さん時代からも陸上競技場、議会から造れ、造れと言われて、その話の中で負担金を東松島と女川からもらえばいいのだということを言われたということで聞いておりますけれども、私はそういうことではないのではないかと。本市の鷹来の森運動公園に石巻の野球スポーツ少年団が日曜、土曜、しょっちゅういっぱい来て使っているし、お互いにこれはお互いの自治体で持っているものを、交流人口とかそういうものを含めて地域経済の活性化に進めるのがいいのではないか。逆に本市の場合は利府の県の陸上競技場を使うことも、同じバスで移動するのだったらそれも可能ですよということは石巻には言っておりますので、そういうことがあるので金のことはないということで私は確認しております。  以上です。 ◆13番(小野惠章) 了解しました。 ○議長(小野幸男) ほかに質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) これをもって質疑を終結します。  お諮りします。ただいま議題となっています議案第50号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) 異議なしと認め、委員会の付託を省略します。  これより討論に入ります。討論はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野幸男) 討論なしと認め、討論を終結します。  これより議案第50号を起立により採決します。  本案は原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(小野幸男) 総員起立であります。よって、本案は原案のとおり可決しました。  以上で本日の日程は全部終了しました。  本日の会議はこれにて閉じ、散会とします。    午後 3時55分 散会...